見出し画像

女性が起業する際にやるべきこと

こんにちは!OfficeLiNQ片貝です。
10月5日(土)に群馬県信用保証協会主催「ガールズ創業カフェ」が開催され、講師として登壇してまいりました。

ガールズという名がついているだけあって、主催の信用保証協会内チーム「シルキークレイン」メンバーも皆さん女性。もちろん参加者の皆様も女性です。
今回お話するテーマは創業なのですが、その中でも「女性の創業」というテーマなので女性ならではの創業あるあるも入れながら話をしてきました。

シルキークレインやガールズ創業カフェについては以前noteでもご紹介しましたのでそちらの記事も合わせてお読みください。

さて、今回はガールズ創業カフェでお話した内容を少しだけご紹介したいと思います。女性の方で創業に興味がある方は是非読んでみてください。

女性が起業における2つのきっかけ

女性の起業におけるきっかけは2つのどちらかに分類されることが多いです。
それは、WHATで始まる起業とWHOで始まる起業です。

WHATで始まる起業とは、何を提供したいのかがはっきりしている起業です。自分が好きなことや得意なことを活かして起業しよう!と思っている方、例えば「料理が得意」「裁縫が得意」といった場合はこちらに当てはまります。
WHOで始まる起業とは、誰の役に立ちたいのかがはっきりしている起業です。例えば、「独居老人のために」「買い物弱者のために」「子育てママのために」「障害を持つ方のために」などなど。

どちらのきっかけも素晴らしいのですが、それだけでは事業は成り立ちません。WHATがきっかけになるとターゲットがあいまいになりがちですし、WHOがきっかけになると商品・サービスがあいまいになりがちです。

では、どうしたら事業が成立するでしょうか。
WHATとWHO以外の部分も5W1H(または2H)で書けるようになると事業の輪郭がはっきりします。
これを意識して事業の計画を立ててみてください。
下記のとおり5W1H(または2H)を埋めるビジネスプラン図を作ってみたので参考にしてみてください。

何のために事業を行うのか?これはいわゆる経営理念です。ここをまず埋めなければなりません。ここが埋まらない場合は事業の存在意義がないですし、いざスタートしても経営判断に迷うことが増えると思います。まずはここを明確にしましょう。
次にWHO(誰に)WHAT(何を)HOW(どのように)を明確にします。ここは事業戦略と呼ばれる部分で、自社の事業を具体的に説明するパートです。ここで、どうやって収益化できる事業なのか、何が強みなのかがはっきりします。
最後にその事業戦略を進めるにあたって何をすべきかはっきりさせるパートに入ります。それが図の一番下にあたる、WHEN(いつ)WHERE(どこで)WHO(だれが)WHAT(何を)HOW MUCH(いくらで)の部分です。
これは1つだけではなく、複数個書くべき内容です。ここが戦術(アクションプラン)と呼ばれるところで、具体的に誰が何をやるのかスケジュールを立てるパートです。

一度これらを埋めてみて、埋まらない部分、または埋めた言葉にしっくりこない場合は情報収集が足りていなかったり分析が足りていなかったりしています。何が足りていないかは個人差があると思いますが、しっかり情報収集、分析が必要なものを下記にまとめていますのでチェックしてみてください。

起業の先にある大切なこと

起業自体はそんなに難しいことではありません。なぜかというと、昨今起業の準備をするハードルが低くなっているからです。
例えば、副業への意識が寛容になり、専門性の高い副業人材が増えています。そのおかげで人材を育成する手間やコストが大幅に下がりました。またクラウドソーシングサービスを活用し、単発で業務を委託することができるようになりました。そのため、正社員、パート、アルバイトよりも低コストで必要最小限の業務を依頼できるようになりました。
他にも、シェアリングサービス(カーシェアなど)やクラウドサービス(会計ソフトなど)を活用して、「設備を所有しない」経営も可能になってきました。設備投資を大幅に削減できるのは事業者にとってかなりのメリットとなります。
また、設備投資するにしても補助金、助成金、融資制度などを活用して資金調達ができます。そのため自己資金が少なくとも起業しやすい世の中になったのは事実です。

それよりも、経営を継続することが難しいのです。始めやすい世の中になったものの、継続するためには自力で利益を確保していかなければなりません。
利益は設備投資や広報活動、人材の雇用など事業継続に向けて必要なものを買うためにあります。

女性起業のあるあるとして、「そんなに儲けようと思っていないんです」「利益は薄くていいので社会に貢献したいんです」とおっしゃる女性がとても多いです。
社会貢献は事業の存在意義としてとても大きなものですし、それ自体は素晴らしいことです。しかしながら、利益をしっかり得ていかないとそもそも社会貢献を続けることができません。利益を確保することをないがしろにしてはいけません。
起業したその先は「利益確保」をしっかり意識することが大切です。

利益とはそもそも何かというと、売上(収入)から費用(支出)を引いたものです。すごく単純な話ですが、この利益がなかなか手元に残らない・・・。結構費用として出て行ってしまうんですよね。
具体的に何が引かれるかというと、下の図のとおりです。
売上高が大きな四角の枠全体だとします。そこから材料費や加工、仕入などの変動費を差し引くと粗利益が出ます。それだけではありません。人件費や光熱費などの固定費が差し引かれます。
そして最後に税金が差し引かれて税引後の利益が出ます。
ここが本当の手元に残る利益です。
こう考えると利益を確保するのってすごく難しいと思いませんか?
利益は薄くていいから社会貢献したいんだ、という気持ちで取り組んでいては利益なんか残らないことがお分かりいただけると思います。

少しシビアな話をしてしまいましたが、起業するときは準備ばかりに気を取られてしまいがちですが、そのさき事業を継続することまで考えて計画をしっかり立てなければいけません。

今回はガールズ創業カフェでお話した内容をかいつまんで説明しましたが、詳細が気になる方はぜひご連絡ください。

皆さんが新たなチャレンジをされ、その事業を継続していけることを心より応援しております!

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?