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ミロ展(愛知県美術館) の感想

今日は愛知県美術館で開催中のミロ展を見るために名古屋まで遠出した。自宅近くのバス停からバスで京都駅まで出て、そこからJRに乗って米原と大垣で乗り換えて名古屋まで行き、名古屋から地下鉄に乗って栄で降りるとすぐに愛知芸術文化センターに着き、エレベーターで10階に上がると美術館があった。

電車に乗っていて驚いたのは米原より東の電車の車掌はみな英語もしゃべるということだ。しかも日本語アナウンスに続いて発音やアクセントは日本語のまま英語でしゃべるからよく聴かないと英語だか日本語だかわからない英語だった。

さて本題に入る。ジョアン・ミロ(1893-1983)はピカソやダリと並ぶ現代スペインの巨匠とされてきた。だが私はミロについては丁寧に原色で塗り分けられた色面と、細い線による線描で構成された抽象画しか知らなかった。

しかし今日鑑賞してみると、絵画にとどまらず版画や陶芸、タペストリーなど多様な形態の芸術であった。特にコラージュや陶芸作品が私の目をひいた。コラージュ作品には紙やすりを裏返して釘を打ち込んだりとか、力強さがあった。

そして線描にしても、骨太な感じのものや、にじみやかすれのあるものなど色々な線を見ることが出来た。

何より私が共感したのは、ミロの「私は絵画と詩を区別していない」という言葉だった。私にとっても絵は言葉のない詩みたいなものだからだ。しかしミロはやはりずっと自由だった。絵の中に言葉を流れるように書いたり、空に光る星のように言葉を散らしていた。

私はどこまでも自由で、おおらかで、なおかつ既存の絵画の壁をぶち破ろうとしていたミロの絵画や陶芸、版画など多様な作品にしばし見入っていたのだった。

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矢田明子個展「遠回りをくりかえし」
会期:2022年6月14日(火)~19日(日)
11~17時(初日13時~/最終日~16時)
会場:ギャラリーソラト
(京都市下京区風早町569-39 ウインドファーストビル3階西側)

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