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「学生の頃はもっと覚えられたのに」と嘆くおとなの学習者へ・・・

英語学習に限らず、社会人になって何かを勉強している方が、「昔はもっと覚えられたのに」「年をとって記憶力が悪くなってしまった・・・」と、ご自身にがっかりされることがあります。もしくは、「英語を始めたいけど、もう自分の年齢では遅すぎると思います」というお声もききます。

先日、コーチングの勉強をしていた際に、

「人間の記憶力というのは年齢とは関係ない」

と習いました。

「そんなことはない、学生時代は単語ももっと覚えられた!」という反論があるかと思いますが、

実は、その感覚は”錯覚”らしいのです。

記憶が定着するか忘れ去られるか、これを決定するのは、
年齢や能力よりも、接触時間と回数に比例する、
との研究結果があるようです。

新しい物事を学習(インプット)した直後に、
反復する回数が多く、その間隔が狭いほど、記憶は定着します。
多くの人間は、1回聞いただけで記憶したり再現できる量はごくわずかですので、なるべく学習直後に何度も繰り返す、という作業が一番記憶に残る、という理屈ですね。

学生時代は、毎日授業があり、人によっては塾にも通っていたでしょう。
授業は毎日行われるため、単純に反復する回数と間隔が短くなります。
だから、結果的に記憶できていただけ、ということです。
私が、単語をよく覚えられたという「能力」ではなく、
「忘れなかった」という「環境」のおかげだったのか!!!

でも、今、社会人だし・・・どうやって学習するの??
という疑問があります。

その答えはシンプルです。

この記憶のメカニズムを知ったうえで、1日の学習リズムを決めましょう!
おススメとしては、平日朝夜30分ずつを捻出することです。

私はシャドイングを一番お勧めしています。
簡単な会話文を1段落くらいずつ朝30分、お経のように唱えます。
そして、同じ文章を就寝前や夕食後にも唱えます。
時間があと10分あるなら、単語帳もやりましょう。

これだけ。

これだけで、12時間おきに、自分の記憶に触れます。
コーチがいる方は、夜にお経を唱えた部分をコーチに音源提出しましょう。翌日、フィードバックがきますから、それをやる気の一助にしてください。コーチがいない方は、ひたすら自分でお経を唱えます。

そして、週1回の外国人講師とのレッスンで、
お経をどんどん使いましょう。
お経’(シャドイングした文章中にでてきた構文や単語)をあえて、使う。
むしろ、そっちに寄せる。
言えたなら、そのお経のその一部分はご自身にインストールされた!という【完了】のサインです!

社会人になったら、授業のような環境は誰も作ってくれません。

でも、社会人だからこそ、お金を使って、自分にあった先生やコーチを選択できます。学校に通わずとも、PCやスマホから受講できます。時間帯も選択できますし、サービスもカスタマイズできます。学生時代のように、興味のない科目まで試験されませんし、興味のない活動や友人関係、いやいや通わされている習い事や学校行事もありません。今思い出すと、学生だからといって、だれしも自由な時間がたくさんあったわけではなかったはずです。

なによりも、受け身な態度で授業を受けていた学生の頃よりも、
自分でお金を支払って受講している社会人の方が、モチベーションは高いはずです。学生のようにテストも試験もないのに、あえて今、英語を学び直そう!と決めた自分を大事にしてください。

職場で戦った後に、疲れている自分とも戦いながら英語学習してくれる生徒さんが私はたまらなく好きです。
いつもすごい熱量で応援をしてしまいます。

だから、今日も頑張って!!!!
ご自身の”記憶”に接触してくださ~い!



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