損益分岐点と操業停止点

結論

赤字が続いても営業を継続している店があるのは、その店の利益が損益分岐点と操業停止点との間にあるから。

損益分岐点とは

利益が0となる売上高。

利益 = 売上 ー 費用

売上の金額と費用の金額が等しくなると利益が0となる。

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感覚的には、「損益分岐点を下回ったら営業を停止すべきでは?」と思われる。

しかし実際には、損益分岐点を下回っても(赤字でも)営業を続けている店がある。

これは、その店が操業停止点を下回っていないためだ。

操業停止点とは

ここで、固定費多めの店と変動費多めの店を登場させる。

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両者、ともに営業時は-30の損失を出している。

ここで、営業を停止すると下記の出来事が起こるとする。

・売上が0になる。
・売上に比例する変動費が0になる。

画像4

利益がマイナスになっているから分かりづらいが、

固定費多めの店は、営業時の利益>営業停止時の利益
変動費多めの店は、営業時の利益<営業停止時の利益

となっていることがわかる。

つまり、

固定費多めの店は、営業停止するより営業を続けたほうが良い。
変動費多めの店は、営業を続けるより営業停止したほうが良い。

このように、赤字でも営業を続けたほうが良い場合がある。

この、営業を続けるかどうかの判断の分かれ目となるのが、操業停止点である。



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