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「あ」 ASIAN KUNG-FU GENERATION

 

 さあ始まりました五十音順で音楽について紹介していこうという企画です。私自身の原体験的なものを書こうと思っているので思い出補正バリバリ、間違った知識が入り込んでいるかもしれません。ただ、あの時ロックに出会った時の感動や共感をしてもらえたら嬉しいです。前置きが長くなりました。20代後半のしがない音楽小僧にお付き合いください。


出会い

 20代後半の人達ならば小学生の時、多くの人がたくさんのアニメに感動してきたことだろう。私の住む、ベッドタウン県の片田舎でも楽しみといえばやはりテレビであり、夕方からのアニメだったのだ。今では録画やネット配信は当たり前。逆に2000年代はまだ生で見る文化が主であったように思い出す。そんな中、小学校高学年の頃に毎週欠かさずに見る、どっぷりとはまったアニメがあった。

鋼の錬金術師だ。

何回手を合わせて、錬金術を起こそうとしたことか。今回の趣旨とはずれるのでこの辺にしておく。

この鋼の錬金術師の後期OPとして使われていたのがアジカンの「リライト」だった。

めちゃくちゃベタじゃないかと突っ込まれそうだが、ハマった。猛烈にハマった。なんならアニメよりもこのOPを見るためにアニメを見るという本末転倒状態になっていた。

1分30秒の尺では物足りなくなり、サントラCDを地元のTSUTAYAで買い、CDプレイヤーで日がな一日ひたすらに聴いた。その時ネットで調べるなんて能はないので2cm四方の小さなアー写を見ながら、(なんてかっこいい曲なんだ、、)と常々思っていた。これが私が初めてロックと接近した瞬間だった。家の周りには田畑や森に囲まれじいさん、ばあさんと穏やかに過ごしていただけの私には十分すぎる刺激であった。ここから私の音楽生活は始まっていく。


Mステとアジカン

 ここから中二で洋楽に目覚めるまでひたすらにアジカンの沼にどっぷりとハマった。その時発表されていた崩壊アプリファー、君繋ファイブエム、ソルファをもうこれでもかと聴いた。イントロドンをやって5秒で答えられるくらいには聴いた。そして、忘れもしない2006年の2月15日。

8thシングル「ワールドアパート」リリース。アジカンにとって初となるオリコンシングルチャート初登場1位を記録。

まあ、オリコンをチェックするすべも無い小学生だったのでMステの情報が全てであり、売れているイコールこの番組に出ているイコールイケているみたいな感覚があった。そこに自分の敬愛するバンドが1位を取る。こんなに嬉しいことは無かった。

そして、「1位を取ってるのにMステ出ないの!?なんで!?かっこいいいいいいいい!!」みたいなことを考えていた。もう、この頃から、「俺はお前らなんかよりかっこいい音楽を聴いているんだ」精神が爆発していた。今となっては恥であり、自分のアイデンティティの根っこでもある。思春期も入り初めですしね。今だから突っ込んでおくと「オレンジレンジも大好きだったからな!お前!ちょっと背伸びしたくらいで何をやっとるんだ」と。そんなままに中学生へ妄想と想像が爆発していく十代の幕開けです。

ゴッチ語録が開いた扉

 先程の項でも書いたが私が中2になって洋楽に目覚めるきっかけになったのがこの一冊。今でも忘れない本が発売されているのは知っていたが、田舎では売っていないのだ。中1になって友達とゲド戦記を見に行った帰りがけの本屋にたまたま一冊あったのだ。「これは運命だ」この時私は一瞬だけ物語の主人公だった。

アジカンのギタボことゴッチが五十音順で自分のロックについて徒然なるままに書いていくのだ。まあ、この題材の元ネタはこれなんですよね。今でも「あ」ならこれとか答えられるくらいには読み込みましたね。本に手垢がつくまで読んだ本はこれくらいかなあ。そこで出会ったのが「ナンバーガール」や「オアシス」なのであり、これが私のロックの航海の始まり。音楽の輪を広げていく原点になったのだ。一つの記事が2ページにまとまっているのでするする読めますので本当のおすすめです。

おわりに

 まさかこんなに長くなるとは思いもしませんでしたので、一旦ここで区切らせていただきます。後編はあるかもしれませんし、ないかもしれません。

とりあえず、「い」に行ってみようと思います!アジカンへの愛がすごすぎて文章化していると音楽聴き始めてから10年くらい軸としてアジカンがあったんだなと実感しております。ラップとの出会い、バンドとの出会い含めて全てにおいて後藤正文が私のバックボーンには入り込んでいるのです。では、また。


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