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あtoん 音楽紀行

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五十音順で音楽への思い出と自分の過去からの切り売りをします。バンドについて知らない方は読み飛ばして、後半の切り売りパートだけでも。
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#音楽レビュー

「ゆ」ゆらゆら帝国と音の隙間が生まれた10年代音楽について

 昨日、友達の結婚式がありまして、日々独身仲間が少なくなっていく私です。どうも、みなさん。 今回はゆらゆら帝国を軸として10年代以降の邦ロックシーンの方向性についてお話したいと思います。世代によってどんな音楽が印象的だったかという言葉が変わるバンドそれがゆらゆら帝国であると考えています。そんな中、自分自身は彼らの「空洞です」に違和感を懐きながら、今作品によって自身の音楽の聞き方が変わっていったということを紹介できたらと思います。 ぜひ、みなさんもこの「空洞です」がリリース

「や」山下達郎とレコードへの回帰

 投稿するモチベーションが戻ってまいりました。書きたいことが溜まってきたように感じますね。さて、今回は私の大好きな方「山下達郎」さんです。以下、敬称略とします。日本人として音楽を聞いてきた人ならば、この人の曲を聞かずに生きていくほうが至難の業のように感じます。 だって、クリスマスにいつも流れますもん!JR東海のCMソングとして88年から起用されたこの曲。イブの夜の新幹線ホームで再会する遠距離恋愛の恋人たちはバブリーですね。人気となった本CMはシリーズ化されました。CM終了後

「も」モーモールルギャバンから見る京都のバンドについて

 お久しぶりです。前の記事を書いた頃にはオリンピックなんてまだ先だろうと思っていたらもはや通り過ぎた先。この前に書いた小山田圭吾の件についてももはやみんな忘れてしまっているんではないだろうかという空気ですね。まあ、音楽ファンは忘れないと思うんですが!! その後にもいろんなことがありました。フェスやんのかやんねーのか問題。ロックインジャパン中止問題。フジロックはやるんかい問題。フジロックで密じゃね?問題。フジロックでゴッチ叩かれがち問題等。変な面ではありますが、ここまでロック

「ふ」Plastic Plasticとアジア音楽と旅行について

 さあ、労働が始まった。今日はなんと言っても特別な日だ。年に一回の特別な日だ。そう、スーパーボウルの日だ!!!スーパーボウルってなんぞやという人のために。 アメリカンフットボール通称「アメフト」。このスーパーボウルというのは米エンターテイメントの王様である。歴代のアメリカの視聴率ランキングを御覧ください。【全米テレビ歴代平均視聴者数トップ13】 1位 1億1440万人:第49回スーパーボウル・NEvsSEA (NBC・2015年2月) 2位 1億1220万人:第48回スーパ

「は」はっぴいえんどと14歳の時の童貞の自分へ

 昨日は労働組合とドラクエに時間を取られ、記事を書くことさえままなりませんでした。しかし!今日の私は違う。自分の大好きなラーメンを食してきたのだ。気力と気合十分。さあ、今日も大好きなアーティストだ。書いていこう。 「はっぴいえんど」、バンド好きな一回はどこかで聴いたことがあるのでは無いだろうか。色んなバンドが紹介される時に引き合いに出されることが多いように感じる。手垢が付きに付きまくっているくらい色んな方に紹介されているが私なりの愛と、言葉で彼らを紹介していきたい。私の音楽

「き」KANDY TOWNと終電

 今回は、今まで紹介していたところから時代は飛びまして2010年代後半あたりのことについて書いていこうと思います。この頃からサブスクの流行とともに自分自身の音楽の幅も広がり始めた時期のことです。 日本のHIP-HOPへの偏見 日本のHIP-HOPについて、2017年までの私の偏見混じりで説明させてもらうとずっとアメリカのシーンの上辺をサウンド面、外見でなぞりながら、歌詞は日本語で韻を踏みまくり悪ぶっている音楽という印象だった。 まず持って、日本語のラップは聴いていてなんと

「え」ELLEGARDENと本八幡に愛を込めて

インディペンデントの巨人たち 私が中3の頃、2000年代も終わりの頃だ。エルレガーデンというバンドがメディアミックスとはかけ離れたところで流行っていた。 (あの時だって、今聴いたって色褪せない格好良さがある。) インディーズバンドの一つであり、すごい人気で売れていると言ってもロックにあかるい人間か、兄貴や姉ちゃんがいるような人たちが教えてもらうバンド。それが私が最初に認識した、エルレガーデンだった。(もちろん、この間にSUM41来日時のオープニングアクト、幕張メッセでのラ

「う」Weezerとメガネロックという死語について

メガネとロックンロール 「メガネ」視力を矯正する器具であり、今ではおしゃれアイテムで伊達メガネってのも定番になりつつありますよね。私がメガネをつけ始めたのは十数年前。中学に上がる直前くらいに一気に視力が低下、近くのメガネ屋さんに父と駆け込んだ。そのうち慣れてはくるのだが、私のメガネに対する見解は「ダサい」に満ち満ちていた。 今でこそメガネがかっこいいだの何だの言われる世の中になったと思う。田舎でのびのびと育った自分としては目が悪いということも恥ずべきことであったし、関東ロー