見出し画像

コントラストからつくる自分の写真

さいです。

僕が写真に興味を持ち始めたのもこの時期でした。

今回は機材選びから写真現像まで一通りのプロセスを経て自分の写真はどのように計算してつくられているんだというお話をします。

ところで、あなたの好きな写真はどんな写真ですか。
例えば、色味が好き・写真の視点が好きといった点も好きな写真の要素としてはもちろん正しいのですが、全然違うジャンルで異なる色味の写真でも好きな写真ってあると思います。

つまり、色・視点以外のもっと根本的な要素が共通しているのではないでしょうか。僕は、コントラスト感のバランスだと思います。
自分が好みだと思ったすべての写真に共通してコントラスト感がちょうどいいなと感じることが多いです。

何が言いたいかというと、自分の写真の最終地点をどんなコントラスト感にしたいかで機材選びから写真現像の方向性まで包括的に考えることができるということです。

そして僕の好きな写真は、低コントラストで優しい世界観の中に主題をわずかに際立たせるようなフィルムライクな写真です。(今回はこれを具体例として、自分の目指す写真のゴールに設定してみます。)

1. カメラ選び

まずはなんといっても機材選びからです。
いきなりではありますが、カメラにはシャドウを豊かに表現するのが得意なタイプと、ハイライトが得意なタイプがあると思っています。そのため、まずはどちらの傾向のカメラかを見極めてから選ぶといいと思います。
突然そんなこと気にしろって言われても難しいよと思うかもしれませんが、作例やレビューなどをたくさん見てみることでそのカメラの特性や使用者の写真の傾向(ローキーなのかハイキーなのか)が掴めると思います。
そこから自分とカメラのキャラクターをすり合わせてみるといいかもしれません。

ex. 僕の持ってるSIGMA fpというカメラはとにかくハイライトに弱い一方で、シャドウの階調が豊かなカメラなので、自分の好きな少し暗いシチュエーションにも適するカメラだと思い、購入しました。(シャドウを利用して主題を際立たせたいので、シャドウのデータが豊富な方が使い勝手がいいです。)

SIGMA fp + Voigtlander NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM SC
SIGMA fp + Voigtlander NOKTON Vintage Line 50mm F1.5 Aspherical II VM SC

2. レンズ選び

レンズ一体型のカメラを買わなかった場合、レンズ選びも必須になるでしょう。
しかしながらレンズはコントラスト感に大きな影響を与えないため、単純に描写で選ぶことがほとんどです。
レンズ選びの際に何を重視するかをここですべて列挙していたらきりがないので、今回は時短テクニックを紹介します。

自分の好きな写真を撮る人の構成を真似る です。

これは①のカメラ選びにも言えることですが、構成を真似ることは何も悪いことではありません。そして自分の目指すコントラスト感に手軽に・最速で辿り着きたい場合は、この方法が近道です。(この方法を通して機材にも詳しくなる、がいいかも)
逆に、機材に詳しい方は自分で構成を考える方がいいでしょう。

3. フィルターワーク

「ん?フィルター??」と感じる方もいると思いますが、フィルター選びも自分の写真の最終地点を考えて行動するには必要な工程となる場合があります。

ex. 僕の場合、解像度の高いレンズを使っていて、フィルムライクとは矛盾してしまうため描写の角がとれるようなGlimmer Glassというフィルターを使って、撮影時から画質落としをしています。

硬い物を寄りで撮っても、角がとれるだけでスチール感が抜けて優しい印象を与えます。


4. 現像ソフト選び

「ん?現像ソフト??」と感じる方もいると思いますが(2回目)、現像ソフト選びも重要だと思ってます。
とはいっても自分が使ったことがある、Lightroom・Capture One・DaVinci Resolveの3つを比較していきます。

例えば、ハイコントラスト傾向の写真が好きな方にはLightroomやCapture One、DaVinciの全てがおすすめです。
一方で、ローコントラストならばDaVinci > Capture One ≒ Lightroomの順におすすめとなります。これはDaVinciで処理するコントラスト下げが最も綺麗にコントラストが下がっているからです。
同じコントラスト下げでも現像ソフトによってその性質は異なっているのが現状です。
よって、ローコントラストを極めていくならばDaVinciを最もおすすめしています。

また現像の工程でさらに写真を優しく(柔らかく)したり、フィルムライクにより近づけるのであれば、DaVinciの豊富な機能を活用するのが個人的におすすめです。

画質落とし(ブラー+グレイン)+ハレーション

色々とおすすめはしましたが、既にお使いの自分にとって扱いやすい現像ソフトを極めて自分の好きなコントラスト感に調整することももちろん良いと思います。そこで限界を感じた際に、今使ってる現像ソフトを見直して他のソフトも試してみるといいかもしれません。

・最後に
今回は普段意識しづらいコントラスト感というものを取り扱って写真について色々語ってみました。
自分の好きな写真の傾向・コントラスト感は常に変化し続けるものなので、それに適宜合わせて機材等を調整してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?