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近況と、「モラトリアム」をやり切ることにした話。

久しぶりの投稿となった。
いろんなことに思いを巡らせて生きてきたけれど、ここに書くに至らなかった。
何度も記事を書いては消してを繰り返していたけれど、今ならなんとなく、嘘がなく書ける気がしている。

私は相変わらず休職をしていて、定期的にカウンセリングに行くという生活をしています。
昨年晩秋、ここに1つ変化が訪れました。

それは、今年中に福岡に移住することになりそうで、その準備を少しずつしているということ。(※99%決定していますが、まだ、予定という表現で。)

そのきっかけは、10年来の信頼している友人の、お兄さん(年下)との同居生活。

友人に数年前から縁談を勧められていたけれど、お互いをあまり知らないのできっかけがなかった。
謎にご両親の了解は得ていて、なんなら夏の終わりに挨拶もしたけれど、本人同士がそこまで積極的になれず。
しかし昨年秋に突然、お兄さんがマンションを購入したからと、友人の強い勧めでそこに住まないかという話がやってきた。
私の人生のタイミングとどう生きたいかというニーズ・相手の同居生活におけるニーズとが合致して、とんとん拍子に進んだ感じです。

ちなみに結婚するとか恋愛関係とかではなく、完全に新しい形の、いわゆる共同生活。
共同生活の詳細はこの記事には細かく書かないけれど、共同生活をする方が私が無理せず生きることができて、ゆっくり社会復帰できそうなのです。

とは言え大抵の人は心配するし反対するようなことで、それは十分承知。
まず知らない人との共同生活が、あまり受け入れられない状況。
それに、今までの私は転職などを繰り返し、周りを心配させ、そして相手の心配通りにうまくいかなくなって、何度も何度もつまずいていてきたから。

その時その時は真剣に悩んでいて、その結果転職などを繰り返してきたんだよね。
現状と自分の心が辛すぎて苦しくて、現状を変えるために振り切った決断をしてきた。
そうすると、本音と決断したことのずれが大きく生じてしまう。大きく変化をすることで無理をしやすいし、それによって気持ちが躓きやすかったんだろうなと思うのです。

そんなわけで、私が一番自分の判断や感覚に自信がなく、また失敗するんじゃないかと心配なのです。
また、同じことの繰り返しになるんじゃないかって、いつになく慎重になっている。今度失敗したら、後が無いぞ、それくらいの気持ちになっている。

カウンセラーにも、このことをその都度相談した。
いろいろなお話を経て、「慣らし保育」的な感じで少しずつ動いてみて、その反応や気持ちの変化を見ながら、納得した決断ができると良いねとなった。

11月の終わりに、車で九州に行った。
引越し最中のお兄さんと会ってみたり、10日間友人宅に滞在してみた。
家に帰ってから、九州で過ごしてお兄さんと会ってどう感じたかを2ヶ月かけてじっくり向き合った。

どういう場所で住むのか、生活するのか、お兄さんとの生活はできそうか…
具体的なものがあると想像しかできなかったあれこれが、少し具体的になった。

カウンセラーだけでなく友人や家族に話し、その反応を受けての私の気持ちの状態にも、じっくり向き合った。
安心したり、泣いたり、ざわついたり。
波打つしんどい時期だったけれど、そのおかげで自分の本心が少しずつクリアになってゆく感覚がある。

この変化を受けて、来週から2週間お兄さんのマンションで住んでみることにした。

11月の滞在を「慣らし保育第一弾」だとしたら、来週からは「慣らし保育第二弾」。
カウンセラーさんからすると、前回より期間が伸びたのはいいですね、と。
それに、実際お兄さんの家で住むことで色々と感じ、またそれを家に戻ってから落とし込み、感情の変化がありますね、と。

つまり、長々書いたけれど、動いてみたことで色々と見えてくるし、今はその時期だからゆっくり行こうと思えている。
1%残っている選択肢の職場に復帰するなら復帰する、福岡に行くなら行く、なるべく早く決めて決断しないと迷惑をかけると思ってしまう自分もいる。

でも、今の私は【急がば回れ】のフェーズ。
カウンセラーさんが、
「Rさんは、一般的な学生が学生時代に謳歌してきたモラトリアムをすることができなかったですよね。モラトリアムしていたと思っていた時間は、自分のことよりも家族のことで心配なことがあったわけですから、それは安心してモラトリアムできていなかったんです。
今、Rさんは経済的な後ろ盾(傷病手当金など)がある中で安心して自分のことでモラトリアムする権利を自分で獲得したんです。モラトリアムしきることで、その経験が今後のRさんの人生の後ろ盾となってくれるはずです。」
と言ってくれ、そうか、でもすごくそうだなと。

その時期をやり切ることで次に進める。

すぐに答えは見つからなくても、思い悩むことで、心の中にあったたくさんの悩みが一つ一つクリアになっていって、最終的に納得できる答えが見つかると思えている。

そのためには、頭で考えるだけではなく、少しずつでいいから進んでみる。
1週間に1回散歩に行ってみるとか、1ヶ月に1回作ってみたかった手の込んだ料理を作るとか、そういうことできっといい。
もちろん、ずっと布団の中でもいいし、そうして、思うままに、やりたいこと、やってみたいことがあればやってみる。

時間をかけて、じっくりじっくり。
焦らず、じっくり、そのうちきっと、見つかるはずだと信じている。

私は白黒つけたがるし、決断を焦りがちになる。
でも、大丈夫、ゆっくりでいい。
どっちも正解、どっちの気持ちもあっていい、そのままで大丈夫。

1年前には思えなかったこの感情に出会えたのは、休職したおかげ。
共同生活&移住話を具体的に考えられて行動しようと思えたのも、休職して脳内と身体に余白がたくさんできたから。

休職できるこの状況に、感謝しかない。

長くなってきたので、この辺でおわります。

仕事も気持ちも安定せずに自己嫌悪に落ちきっていた私が、一番したくなかった休職を選択した。
カウンセリングを通じて休職を長めにとり、自分自身に向き合い続けてきた。
今後のことが不安で仕方がなく、絶望と不安でいっぱいだった。
人生詰んだと思っていた矢先に、突然話が舞い込んできて、今年移住するかもしれない。
全ては、ゆっくりじっくり、笑ったり泣いたり前向きになったり自信を失ったりしながら、自分を取り戻してきた。

そんなことってあるんだな、という私の、最近のお話でした。

人生詰んだと思っていても。
その時々一生懸命考えて、悩んで、そんな中でも人との縁を大事にしていれば、変化がやってくるのかもしれない。
(同居できても、相手が無理になって解消するかもしれないけどね!笑)

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