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SNS活用の難しさ

新年から、能登を中心とする大地震や羽田空港の衝突事故など、日本は自然災害や事故に相次いで見舞われている。

そして今回、特に地震の関係で報じられているのが、虚偽の事実(デマ)が悪質にSNSで出回っている問題である。
私自身も、X(旧ツイッター)で地震の被害状況について調べた際、住所を記載して救出を訴える投稿が目に入った。
翌日以降の新聞で、記載された住所が虚偽で、関連投稿でオンライン振込を訴えかけるといった、悪質な投稿であった可能性があることを知った(腹立たしいので再度調べることはしなかったため、最終的な真偽は不明である)。

2011年の東日本大震災のとき、私は家族や友達とMixiで連絡をとっていた。携帯電話の回線がパンクしていた中、非常に便利だったことを覚えている。
それ以降、SNSは災害や事故時に、マスメディアだけではカバーしきれない量とスピードで、一般の人の情報を届けてきた。
実際、羽田空港の事故にあった飛行機が千歳からの便であったことは、テレビより先にXで知ることができた。
できるだけ迅速に情報を知りたいときに、SNSの情報は貴重で有用である。

他方、ここ数年で、あっという間にデマの数が増えた。
そして、特に迅速性を優先しているときに、正確性を犠牲にしやすい。
出典を確認せずに、「それらしい」情報を信じてしまう。

今回は幸い、自分や親しい家族や友達が直接の被害に遭ったわけではなかったので、あふれる情報を落ち着いて咀嚼する時間がとれた。
でも、被災地の皆さんはどうだったのだろう。
近所のような住所を見つけて、デマにも関わらず、助けに向かったりされていないだろうか。

同様の事態に直面したとき、情報をうまく処理する自信は、自分には未だない。

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