春の夢

初めてのエッセイ。 日中ハーフで、毒親育ちで、HSPです。

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最近の記事

❝私の大好きな友達が愛に溢れる理由❞ 後編

「そんなこと言ってもさぁ…しょうがないじゃん。どうしようもないことなんだから、傷ついたとか言ってないで強くなれば?笑。」とばかりに母親に否定され、ズタボロになってきたわたし。 (もしかして彼女は…弱いからこんな風に私を傷つけるしかないのか?)と気が付くところまでが前編。 母の脆さに気が付いた私は、【もうこの人には頼れないんだ】と、人生で初めて悟った。 今までずっと、母のように強い心で困難に打ち勝たなければならないと思っていた。だけど薄々気付いていたんだ。 傷つかない人な

    • ❝私の大好きな友達が愛に溢れる理由❞ 前編

      私には敬愛する友人が一人いて、彼女はめちゃくちゃ大変なことが人生で山ほどあったのに、いつも人に優しくて、深い深い愛情をばら撒いている。 私自身はと言うと、負けず劣らずヤバい経験もしてきた中で、ずっと殻に閉じこもって、寂しさだけをこじらせて生きてきた。 (なんで彼女は女神様で居られるんだろう…)と常々思ってきたんだけど、今日なんとなくその理由が分かったような気がしたので、書き留めてみる。 結論から言うと、多分彼女は❛ あるはずの愛 ❜という幻肢痛のようなものに悩まさていない

      • 愛の顔を借りた承認欲求.2

        私には一回り年上の部下がいる。それも有能で人を支えることに長けた男だ。 そして私は、部下が支えてくれることを傲慢にも情愛と受け取った。彼が異動するときには、上司として支えてもらったからにはその期待に応えて、女ではなく上司としてあなたを支えると誓った。 結果現在わたしはどうなっているかというと、慣れない土地と業務に四苦八苦する部下を励まし、本社とのライフラインとして機能しながら、彼の親愛を感じられない日々に飽き飽きとしている。 彼が栄転するにあたって自分も昇進の辞令を受け

        • 理解と愛との関係性

          「このひと、好き。」 それが、情愛の顔を借りた承認欲求なのではないかと疑い始めたらもう止まらない。 私は造形には欲情しない。美しい男を見ても「へぇ、綺麗だね」と思うだけだ。 知性と尊敬を感じた時にのみ、私の心は傾く。 いや、待てよ。思い返してみればそれは“理解”に対する興奮だったのではないか? 思いついてしまったら最後、今まで「好きだ」と思ったどんな男を思い浮かべても、私は理解されることに興奮を覚えてきたことに気が付かされる。幼少期でさえも。 子供の頃から、"馴染む"と

        ❝私の大好きな友達が愛に溢れる理由❞ 後編

          私と男たちの悲しい性

          「たぶん、好きでもない人と結婚するんだろうなぁと思う。」 この頃入れ揚げている男がそんなことを言った。 私は、人より頭がよく回り、社会生活を営むために必要な擬態ができる程度の異常者が好きだ。 彼らと居ると自分がはみ出し者という感覚を忘れることができる。 対話の中で知性を感じれば触れたくなるし、彼らと社会との隔たりを感じる度に親愛の情が湧く。 だが、往々にして彼らは女との付き合いがうまくない。 彼らにとって女は、地獄のような現実生活からの逃避先なのだ。 私はいつだって現実

          私と男たちの悲しい性