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子どもと大人がお互いの足りないところを補いあう関係性~つばさへのインタビュー~

こんにちは!なつみ&まいきーです!
私達は、IMPRO KIDS TOKYO(以下:IKT)の中で「大人と一緒に活動・活躍する」キッズへのインタビューを企画(※1)し、IKTに関わる2人のキッズに話を聞かせてもらいました。今回はそのインタビュー内容を紹介するnoteの「第一弾」です。

最初にインタビューしたのは、中学生でありながら、IKTが提供するファシリテーター育成プログラムに参加している「つばさ」です。つばさの活動はプログラムの参加に留まらず、今はIKTのHPをよりよくする会を仕切ってくれています。
つばさがプログラムに参加する中で、何を感じ、考えたのかを聞くことができました!

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つばさ

現在中学2年生。弟がIKTの対面クラスに通う中で、その様子を見て楽しそうだなと思いIKTやインプロに興味を持つ。「何かしたい」という想いをきっかけに、IKTが提供するファシリテーター育成プログラム(※2)について知り、申し込む。現在はプログラムに参加しながら、インプロの経験・ファシリテーターとしての実践を積んでいる。IKTのHPをよりよくする会では大人スタッフと共にファシリテーター役を務め、小学生や大人がどんどん意見を出せる場を作っている。

※1「大人と一緒に活動・活躍する」キッズへのインタビュー
IKTでは、各ご家庭に習い事として通ってもらうだけでなく、私達スタッフも様々な活動の中で「キッズに力を貸してもらう」場面が多々あります。今回は、そんなキッズ達の中でも2人のキッズにインタビューをさせてもらいました。
この記事を読んでもらうことで、以下のことが達成できればと思っています。
・「子ども達がこんな風に活躍できる」ということを知ってもらうことで「そういうことをしたいんだ!」というキッズや「そういう場所に子どもを連れていきたい!」という保護者さんと繋がること。
・IKTについて、「キッズの活躍」という面からもっとたくさんの人に知ってもらうこと。

※2ファシリテーター育成プログラム
IKTで講師やスタッフとして活躍したい、IKTの大切にしていることを学びたいという方を対象にIKTが提供する半年間のプログラムのこと。現在3期生が学んでおり、今年夏には4期を開催予定。

それでは行ってみましょう!!!

<まず始めに>つばさが今IKTで何をやっているのか教えて!

つばさ:ファシリテーター育成プログラムをやってて、他にはHPをよりよくする会の司会に呼ばれたり、YouTubeのラジオに出たりとかした感じです。

まいきー:そう思うと育成プログラムに入ってからどっとやってもらうことが増えてるし、かつてはクラスの時におつかいとかしてもらったこともあったよね。「ちょっとつばさこれを用意してもらっておいていい?」って前もって連絡して、準備物をつばさに揃えてもらうとかしてた。懐かしいね。

<育成プログラムの参加について>大人ばかりのプログラムに参加することに関して、つばさが思うことってある?

まいきー:育成プログラムの他の参加者は年齢で言うとみんな大人(※一部大学生もいる)。私が子どもの頃って、周りが大人ばっかりで、その中で一緒に勉強するってなかったなってつばさが受けてくれて気付いた。大人ばっかりのプログラムに参加することに関して、つばさが思うことってある? 

つばさ:やりやすい。不登校になって、ちょっと年齢が近い人との関わり関り方がわからない時に、お父さんの会社によく遊びに行ってて。その時にどういう風に接したらいいのかって言うのがちょっと分かってて。ちょっと(言葉に)詰まっても、相手によるけど大体待ってくれるじゃないですか。自分の話したいペースでゆっくり話せるって言うのが大人が相手だとできて、気楽に参加できるようになりつつある。最初はちょっと「大人しかいね~」って緊張してました(笑)

まいきー:最初は緊張するよね(笑)

育成プログラムを受ける前と今で、心や行動などに変化はあった?

つばさ:なんだろな・・・弟とちょっと喧嘩しなくなったような気がしなくもないみたいな感じ(笑)もともと、不登校で人との関わり方が分からなかったり、弟と喧嘩するっていうのがあって。で、インプロってコミュニケーションのツールとして何か使えないかなと思ってて。
今までは(弟に)ちょっと喧嘩を売られたら速攻で買って、みたいな感じだったけど、最近は喧嘩になっても多少自分の中ではスルーできるようになったのではないかな。喧嘩になった後の対処ができるようになったかな。
あとは、ゲーム(マインクラフトなど)をしてる時とかに、一人だったとしてもアイデアがポンポン出るようになってきて、こうしたいなっていうのが出るようになった。創造性って言うか、アイデアが出るようになってきたのは多分インプロのおかげかなと思ってます。今まではぼーっとゲームしてるだけだったけど、いろんなことを考えるようになった気がする。

なつみ:嬉しい。もともと、つばさが育成プログラムに応募してくれた時から、弟とのコミュニケーションとか人間関係のこととか言ってくれてて、その意図でつばさがプログラムに参加してくれて、今ちょっと弟との関わりが変わってるかもなあって思ってくれてるんだったら、すごい嬉しいことだなあ。そこに実感があれば、他の人と関わるときの変化のきっかけにもなると思うし、つばさの望んだ形になっていく時のサポートに講座がなっているんだったらめちゃくちゃ嬉しいな。

まいきー:みんなが好きなゲームの世界にもインプロが役立っていたとは。面白い発見でした。

<大人と子どもの頼る、頼られるについて>つばさからしたら、大人が子どもに頼ってるってことに関してはどういう風にとらえてる?

まいきー:HPを変える会もめちゃくちゃいい時間だったなと思ってて。私もなつみもモミー(IKTのスタッフ)もつばさに頼んでよかったって言ってる。モミーは「つばさがずっとこうしましょうか、ああしましょうかってアイデアを出してくれていて、つばさに頼りっぱなしになってしまった。すごくありがたかった」って言ってたんだよね。
私達はつばさにお願いしてみようっていうのを結構普通にやっちゃってるし、頼らせてもらいたいっていう気持ちはあるんだけど、そもそもつばさからしたら、大人が子どもに頼ってるってことに関してはどういう風にとらえてる?

つばさ:終わった後に疲れることはあるけども、やってて楽しいし、大人はもっと子どもを頼ってもいいんじゃないかなということも思ったりしてて。大人にできることは子どもにできなくて、子どもができることは大人ができないみたいな部分も結構多いと思うから。
「子ども=未熟な大人ではなく、大人=委縮した子ども」(IKTが大切にしているインプロの考え方の1つ)っていうのを聞いたりとかして、委縮した子どもがいるならじゃあ委縮してない子どもにアイデアを聞けばいいじゃんっていう風に考えたりとかした。委縮した子どもが悪いんじゃなくて、そこをどう補うか、そこからどうするかが大事だと思ったから、もっと全然頼ってくれても大丈夫。だけれど、あんまり頼られ過ぎると疲れちゃうから(笑)、そこは相手の体調とかも考えつつ、頼っていけばいいんじゃないかなという風に思ってる。

まいきー:本当にそうだね。もっと頼っていいんだ、っていうことも嬉しい。「委縮した大人を変えなくちゃ」っていう気持ちでやってたけど、子どもに頼めば委縮してない状態での素晴らしさとか、思いつかなかった!ってことがいっぱいある。普通の社会だと大人が何か企画して、子どもがそこに参加することが多いけど、子どもに何かやってもらって大人が参加した方がイノベーションが起こる可能性が高いなってすごい思った。

なつみ:相手の体調を気遣いながら、もっと大人が子どもを頼ったらいいと思うよっていうつばさのコメントが日本中の家庭に配布されればいいのに。IKTにいると、それが当たり前になってくるけど、いざ親になると、子どもが生まれたての頃から大人が何かをするのが当たり前だし、守ってあげなきゃいけない存在だし、子どものことを何もできない赤ちゃんだったと思うと思うんだよ。
そこから、じゃあこの子に頼ろうって思うこの変化ってどうしたら起きるんだろうなぁって思った。実際IKTには頼り、頼られってしてるお家があるわけで、じゃあどうしたらそうなるサポートができるんだろうってところまでつばさと一緒に考えられたらいいなと思った。子どもがもっと頼っていいって思ってるなんて、思わないもんね。

まいきー:つばさ、体調がいい時に頼む!

つばさ:はい(笑)

<IKTの中の大人と子どもの関わりについて>つばさから見て、IKTがやってる大人と子どもの関わりに対して、感想や意見ってある?


つばさ:なんだろ・・・大人数でのショーを見ていると、方針とずれちゃうこともあるんだなと感じていて。そこは仕方ないと思うんだけど、練習では「こうしてみよう!」ってできるところが、大人に「これができるようになりました」と見せている感覚がちょっとあったから、大人の意識ごと変えていくこともあるかもと思った。大人も、あと俺もだけど、子どもにしかできないことをもっと全面的に出して、即興演劇ができるようになりました、だけではない、創造性も豊かになりましたとか、即興演劇ができるようになった、以外の部分をもっと魅せたらいいかなと思った。

大人が関わる部分が少ないと自由な創造性が発揮されているんだけど、大人数だとどうしても創造性というよりかは即興演劇を見せる発表会になっちゃう部分を、どうにかして大人に子どものパワフルさを見せて、インパクトを与えられたら面白そうだなって。
伝えるのが下手で終わっちゃうけど、そういう風に思いました。

まいきー:私にはめちゃくちゃ伝わったよ。

つばさ:よかった(笑)

まいきー:何かができることがいいとか、こういうものがいい、っていう大人の意識が「本当にそう?」ってことだよなと思った。それは悪いことじゃないけど、そうじゃないものを見せた方がいいというのを、バランスよくやっていけたらいいよね。

なつみ:つばさの話を聞いていたらこんなショーをやったら面白いかもっていうのが浮かんで、<子どもの創造性どこまでいけるかショー>がすごい見てみたいと思った。子ども達の創造性に任せてやってみた結果、どこまで冒険できるのか、とか。そういうのを見てもらっても面白いし、こんなにクリエイティブなんだ!って思った結果、大人もクリエイティブになったら素敵だし、私達が思いつく以外の形を、つばさや子ども達が思いついてくれるんじゃないかと思った。

まいきー:子どもともっと一緒に考えればいいんだなと思えた。

つばさ:脚本の演劇だと、参加人数よりキャラクターの人数が少ないと、石とか火の役とか、喋らない役をやるしかないこともあると思う。インプロはそうじゃなくて、どんな役でも参加できるというのが強みだと思う。

まいきー:可能性はまだまだあるね。決まったことをやるコンテンツじゃないから、こんな時はこうしたらいいじゃん、とかが隠れていそうだね。

<これから先の未来について>IKTの可能性と将来がどうなっていくと思う?


まいきー:未来のことももっとみんなで考えていきたいなと思っていて、これから先はつばさがこうやって先陣切ってファシリテーター育成プログラムに参加してくれたりして、私達としてはそこに希望を持っているんだよね。つばさが一緒にやってくれて、これから先、こういうことが増えていくのかな?って。
つばさとしては、IKT全体はこれから先どうなっていくと思う?どんな可能性があると思う?クラスに止まらず、こんなことしたらいいんじゃない?とかあれば聞かせてほしい!

つばさ:災害が起きた場所でヒーローショーをやったりするじゃないですか。活気づけようとかで。インプロなら観客がただ見てるだけじゃなくて巻き込めるから、見てる側を置いていかないっていう一番の強みを活かして、舞台の上に観客に来てもらって一緒に大喜利するとか、そういう面白さを色々な場所で出来たらいいと思う。大変な場所でちょっとでも気が楽になったりする手助けが出来たら良さそう。
人さえいればインプロはどこでもできるから、慈善活動にチャレンジしてもいいかもしれないな。

まいきー:IKTで以前からアイディアとして出てくるものの、着手できていない部分だったんだよね。でも今回、つばさからアイディアを聞いたことによって「現実が動き出すな」と感じた!
つばさにとってインプロは、例えば大変な場所でショーをしたら「心が軽くなるかもしれない」「気が楽になるかもしれない」と感じているものなんだなと知って、改めて「やろう」と思えたというか…。
どうしても色々頭で考えちゃうところがあってさ、大事なことだから。でも、ストップさせてしまう固くなっていた部分を、「これいいんじゃない?やったらいいんじゃない?」って、心のドアを叩かれた気がする。一緒にやっていけたらいいな!!

つばさにとってIKTの魅力って?


なつみ:つばさには学校や色んな人との関わりがあると思うんだけど、他の場所とIKTとの違いって、つばさから見てどう見えてるのかな?どんな違いや魅力があるから、ここに関わってくれているのかを聞いてみたい。

つばさ:年齢が同じでも考え方が違ったりカーストがあるのに、弟がやってるインプロを見て、年齢も性格もバラバラな人達が一緒に対等にワークをしていることに「すげーな」って驚いたのが第一印象かな。
そこが不思議だったのと、人間関係の勉強になるかなと思った。対等に関わることや、「ごめんね、ありがとう、こんにちは」みたいに、インプロは関わりを円滑にできるツールかもしれない、と思って始めて、やってみたら普通に楽しかった。
もともとファシリテーターを目指してなかったけど、生徒として入るより先生としてやった方がもっと深くこの世界を知れるんじゃないかと思った。
弟からもらったインプロ情報を手にしただけで(育成プログラムに)入ってみたら、周りと違って自分は経験がないから焦ったけど、だんだん気づかないうちに対等に話せていく気がしていたな。

つばさ:子ども同士で話している時は、例えば失言したら事実として固まっちゃって弁明できないことがある気がするんだけど、大人は言葉の裏の説明をすればわかってくれるから話しやすいし、気をつかわないから楽かな。そういうのもこっちにしようって思った1つかも。

なつみ:つばさは大人の魅力を承認してくれてるんだなって思って、そこがすごく嬉しいし、IKTに大人も子どももいる意味だなって思った。

まいきー:そうだね。IKTで大事にしている「子どもも大人もひとりの人間」っていう言葉があるんだけど、私達は結局、子どもと対等にいるのって重要だ、という部分を重要視しすぎていて「大人は大人にあんまり優しくできてないんじゃないか」が気になったりもする。そして、そもそも「私達大人ってダメじゃん」って結構思っている偏った視点があることに気づけた。これはつばさが話してくれたから気づけたことだなぁ。

なつみ:子ども至上主義になったら、それはもう「子どもも大人もひとりの人間」じゃないもんね。

まいきー:結局は子どもを子どもとして見てるし、大人は大人として見てるし、全然大事にしている価値観とは異なることになっていくよね。
でもつばさや子ども達、そして関わってくれている保護者の皆さんの顔が思い浮かぶとさ、IKTだったらきっとそういう関係を大事にしていけるって思えるし、一個ずつ「あれ?ちょっと違うかも」って気づいたら、インプロと一緒で、それを受け取って変化に繋げていきたいね。
このインタビューを記事にして発信することによって、これがまた別の誰かに受け取ってもらえることになると思うんだけど、その前に私達がこの場で、つばさの言葉を受け取れたことに本当に意味があるなって思った。ありがとう!

<これからのチャレンジについて>つばさがこれからやってみたいことはある?


つばさ:誰もやったことがない新事業か、人がゆっくり休めるような都心から離れたカフェをやってみたい。それができる能力がつくようなことをしてみたいな。

まいきー:なんで「誰もやったことのない新事業」がやりたいの!?

つばさ:誰もやったことがないことが成功したらお金も入るし(笑)、田舎にカフェを開きたいのは前から思ってて。都心も好きだけど、少し都心部から離れた場所にいることで話しやすい環境にもなると思う。相談しやすいようなカフェっていうか。
訪れた人同士で交流が生まれて、繋がれるような場所があればいいなって。

まいきー:誰もやったことのないことをやるって、見方を変えたらドキドキすることだからさ、そこに対して「成功したらお金入るじゃん」ってシンプルさが最高だなと思ったし、めちゃくちゃチャレンジング。そして、都心と田舎のどちらも否定をしない考えを持っているのがいいね!
どういう色が人を安心させるとか、どんな環境が人が話しやすいとか、そういう学びが世の中にあるから、つばさはそういうのもこれから学んでいくのかなぁ!
カフェ行くよ!!何店舗か出してね!!(笑)

なつみ:私も行くー!!

<インタビューをしてみて>

なつみです。今回つばさにインタビューをさせてもらい、つばさの想いをたくさん聞かせてもらうことができました。つばさから見える景色を教えてもらうことで、大人である私達を捉える視点に新しい見方を加えてもらったように感じています。大人ももっと子どもを頼ってもいい。それはお互いの弱い部分を補いあうこと。そして頼る時は相手の状態も気遣う。当たり前のようだけれど、とても大切なことを改めて知ることができた時間でした。

<IKTに興味を持ったら>

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