インプラントのオールオン4の構造は??


インプラントのオールオン4の構造の詳細

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。

インプラントは自分の歯に近い噛み心地や見た目を実現できるため、欠損歯の補綴法として人気があります。しかし、インプラントには一般的に1本の歯に対して1本のインプラント体が必要であり、多くの歯を失ってしまった場合には手術や費用の負担が大きくなります。

そこで、4本のインプラント体で顎全体の歯を支えることができる治療法が開発されました。それがオールオン4と呼ばれる方法です。

オールオン4は、少ない本数のインプラントで高い咬合機能や審美性を得られるというメリットがあります。また、治療期間も短く、即日装着が可能な場合もあります。

この記事では、オールオン4の構造の仕組みやメリット、デメリット、治療の流れなどを詳しく解説します。オールオン4に興味のある方や、インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

オールオン4の構造の仕組みとは?

オールオン4とは、顎の骨に4本のインプラント体を埋め込み、その上に12本の人工歯が一体となった上部構造を固定する治療法です。オールオン4の構造の仕組みは、以下のようになっています。

  • 前歯部分には、垂直にインプラント体を埋め込みます。

  • 奥歯部分には、顎の骨の厚みが十分にある部分に、約30度の角度をつけてインプラント体を埋め込みます。

  • 上部構造は、人工歯と歯茎の部分が一体となったもので、インプラント体とネジで固定します。

オールオン4の構造の特徴は、奥歯部分のインプラント体を斜めに埋め込むことで、顎の骨の吸収や変形による影響を受けにくくすることです。

また、インプラント体の位置や角度を最適化することで、力の分散や安定性を高めることができます。

オールオン4の構造は、顎全体の歯を補うために適しています。歯がすべてない場合や、ほとんど残っていない場合には、オールオン4でインプラント治療を受けることができます。

逆に、1本や2本の欠損歯を補う場合には、オールオン4は向いていません。その場合は、通常のインプラント治療やブリッジなどの他の方法を選択する必要があります。

オールオン4のメリットとは?

オールオン4には、以下のようなメリットがあります。

  • 強く噛むことができる

  • 身体への負担が少ない

  • 通常のインプラントより費用を抑えられる

強く噛むことができる

オールオン4は、インプラント体で上部構造をしっかりと固定することで、強く噛むことができます。自分の歯に近い噛み心地や見た目を実現できるため、食事の楽しみや自信を取り戻すことができます。固い食べ物やよく噛む必要のある食べ物でも、安心して食べることができます。

身体への負担が少ない

オールオン4は、最小4本のインプラント体で治療が完了するため、身体への負担が少ないです。多くの歯を失ってしまった場合、通常のインプラント治療では、片顎で8本から14本ものインプラント体を埋め込む必要があります。

その場合、手術の回数や時間が増え、治療期間も長くなります。また、顎の骨に十分な厚みがない場合には、骨移植や骨造成などの追加的な手術が必要になることもあります。

オールオン4では、これらの問題を解決することができます。インプラント体の本数が少ないため、手術の回数や時間が減ります。また、顎の骨の厚みが少ない部分には、斜めにインプラント体を埋め込むことで、骨移植や骨造成なしで治療が可能です。

さらに、即日装着ができる場合もありますので、治療期間も短縮できます。

通常のインプラントより費用を抑えられる

オールオン4は、インプラント体の本数が少ないため、通常のインプラント治療よりも費用を抑えられます。

インプラント治療は、保険適用外の自費診療ですので、費用はすべて実費負担となります。一般的には、インプラント体1本あたり30万円から50万円程度かかります。そのため、多くの歯をインプラント治療する場合には、非常に高額になります。

オールオン4では、最小4本のインプラント体で顎全体の歯を補うことができます。そのため、費用は全顎でも約300万円前後で済む場合が多いです。ただし、インプラント体の種類や材質、上部構造のデザインや素材、治療を行う医院や医師などによって、費用は異なります。

また、インプラント治療には、診断や検査、手術前後の処置や薬、定期的なメンテナンスなどの費用も含まれます。そのため、オールオン4を受ける前には、必ず医師に詳細な見積もりを提示してもらうようにしましょう。

オールオン4のデメリットとは?

オールオン4には、多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。オールオン4のデメリットは、以下のようなものです。

  • 上部構造が固定式であるため、自分で外すことができない

  • 上部構造が破損した場合、修理や交換に時間や費用がかかる

  • インプラント体の位置や角度が限られるため、顎の骨の状態や咬合のバランスによっては適用できない場合がある

  • インプラント体の数が少ないため、一部が失敗した場合には全体の安定性が低下する

上部構造が固定式であるため、自分で外すことができない

オールオン4の上部構造は、インプラント体とネジで固定されています。そのため、自分で外すことができません。

これは、メリットとしても捉えられますが、デメリットとしても考えられます。なぜなら、上部構造を外せないということは、以下のような問題が生じる可能性があるからです。

  • 口腔内の清掃が難しくなる

  • 上部構造の下に食べ物や汚れが溜まりやすくなる

  • 上部構造の下に細菌や炎症が発生しやすくなる

  • 上部構造の下に臭いが発生しやすくなる

これらの問題を防ぐためには、オールオン4を受けた後も、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。また、自宅でのケアも重要です。

歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使って、上部構造の表面や隙間、インプラント体の周囲などを丁寧に清掃しましょう。さらに、口腔洗浄剤や消毒液などを使って、口腔内の殺菌や消臭を行いましょう。

上部構造が破損した場合、修理や交換に時間や費用がかかる

オールオン4の上部構造は、人工歯と歯茎の部分が一体となったものです。そのため、上部構造の一部が破損した場合には、修理や交換に時間や費用がかかります。

例えば、上部構造の人工歯が欠けたり割れたりした場合には、上部構造全体を外して、新しいものに交換する必要があります。また、上部構造の素材によっては、色が変わったり、摩耗したりすることもあります。その場合も、上部構造全体を交換する必要があります。

上部構造の修理や交換には、インプラント体との適合性や咬合の調整などの工程が必要です。そのため、治療には数週間から数ヶ月かかることもあります。

また、費用も高額になることが予想されます。そのため、オールオン4を受けた後は、上部構造に負担をかけないように注意しましょう。例えば、硬いものや粘着性のあるものを噛まないようにしましょう。また、定期的に歯科医院で検査やメンテナンスを受けましょう。

インプラント体の位置や角度が限られるため、顎の骨の状態や咬合のバランスによっては適用できない場合がある

オールオン4は、インプラント体の位置や角度を最適化することで、顎の骨の厚みや形状に関係なく治療ができるというメリットがあります。

しかし、一方で、インプラント体の位置や角度が限られるというデメリットもあります。なぜなら、インプラント体の位置や角度によっては、顎の骨の状態や咬合のバランスに影響を与える可能性があるからです。

例えば、インプラント体を斜めに埋め込むことで、顎の骨の厚みが少ない部分にも対応できますが、その分、インプラント体にかかる力が大きくなります。

そのため、インプラント体の周囲の骨が十分に強くない場合には、インプラント体がぐらついたり、骨が吸収されたりするリスクが高まります。また、インプラント体の位置や角度によっては、上部構造と自分の歯との咬合がうまく合わない場合があります。

その場合、咬合の不調和や不快感が生じることがあります。

これらの問題を避けるためには、オールオン4を受ける前に、顎の骨の状態や咬合のバランスをしっかりと診断してもらう必要があります。また、オールオン4を受けた後も、定期的に歯科医院で検査やメンテナンスを受ける必要があります。オールオン4は、万人に適用できる治療法ではありません。自分に合った治療法を選択するためには、医師と相談することが大切です。

インプラント体の数が少ないため、一部が失敗した場合には全体の安定性が低下する

オールオン4は、最小4本のインプラント体で顎全体の歯を支えることができるというメリットがあります。しかし、一方で、インプラント体の数が少ないというデメリットもあります。なぜなら、インプラント体の数が少ないということは、一部が失敗した場合には全体の安定性が低下する可能性があるからです。

例えば、インプラント体の一本がぐらついたり、外れたりした場合には、上部構造のバランスが崩れることがあります。その場合、咬合の不調和や不快感が生じることがあります。

また、インプラント体の一本が感染したり、炎症を起こしたりした場合には、他のインプラント体にも影響を及ぼすことがあります。その場合、インプラント体の周囲の骨が吸収されたり、インプラント体自体が失われたりするリスクが高まります。

これらの問題を防ぐためには、オールオン4を受けた後も、定期的に歯科医院で検査やメンテナンスを受ける必要があります。また、自宅でのケアも重要です。

歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを使って、インプラント体や上部構造を清潔に保ちましょう。さらに、口腔洗浄剤や消毒液などを使って、口腔内の殺菌や消臭を行いましょう。

オールオン4は、少ない本数のインプラントで高い咬合機能や審美性を得られるという魅力的な治療法です。

しかし、それだけに頼ってはいけません。オールオン4を受けた後も、自分の歯やインプラントを大切に扱うことが、長期的な成功につながります。オールオン4に関する詳しい情報や相談は、インプラント治療に経験のある歯科医師にお問い合わせください。





インプラント、オールオン4の無料相談を行っている歯科医院(インプラント認定医在中)。お電話にてご予約可能です。

鎌倉御成歯科  神奈川県鎌倉

0467-73-8084


そめい歯科  豊島区駒込


03-5394-3718


ルナデンタルクリニック 練馬区練馬高野台

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やまとむら歯科 豊島区巣鴨

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