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X-E4の美しさ

私が過去に出会った中で最も美しいカメラ。

『削ぎ落とすという美学』を具現化した現代では非常に珍しいコンセプトで作られている。

見た目がカッコいいから美しいと感じるのか。

私は

『削ぎ落とした結果、美しくなった』

と考えている。

『足すのでは無く引いて造る』

通常、道具は進化して行くので性能、機能、操作性も進化して行く傾向にあるがX-E4は『操作性』の部分を極限まで削ぎ落とす事でシンプルな操作性を追求した。

最新のX-E4から『上級者向けモデル』にシフト背景に

『無駄なボタンやレバーは極力排してくれ』

というプロからの要望が多数寄せられたという事があった。

撮影スタイルが確立しているカメラマンには余計な機能は要らないという事だろう。

その結果、極めてシンプルながらも非常に美しいデザインとなった。

RICOH GRⅢのデザインコンセプトと同じく

『コンセプトを追求した結果、究極形態になった』

と考える事が出来る。

その究極形態こそが『美しい』と感じる根拠。

大した装飾がある訳でもない。

新しい形でもない。

しかし何故か長時間眺めてても全く飽きない不思議な魅力がある。

(Voigtlanderのレンズを装着する事で美の極みへと達した事を確認)

過去デザインに惚れたあらゆる趣味のモノを振り返ると、その哲学は共通している部分が多い。

こうしてX-E4の美しさを言語化する事で自分の考えがより明確になり、益々好きになる好循環を生み出す事は言うまでもない。

『ライカQ2に似ている』

と思うが個人的にはX-E4の方がスタイリッシュで美しいと思っている。

勿論ライカQ2に対してもデザインをはじめ、あらゆる角度で敬意を評している。

現代のカメラデザインが次々と先鋭化して行く中で逆にフィルム時代のデザインへと『原点回帰』していく富士フイルムの哲学にはもはや脱帽せざるを得ない。

『人の行く裏に道あり花の山』

私の1番好きな言葉。

あなたが1番美しいと思うカメラとは?

ありがとうございました。

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