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X-Pro3というカメラ

近代の日本が生んだ『変態カメラ』と言えば筆頭に上がるのがX-Pro3だ。

リアルレンジファインダー機でありながらEVFと切り替えが出来て、更に光学ファインダー使用時には右下にピント調整用の小型液晶モニター(ERF)が出るというガンダムもビックリの変態仕様だ。

『とんでもねぇカメラが出たな』

と思いカメラ屋で触って確認した所、背面液晶がチルトの内側に隠れている上、背面にフィルムシミュレーションのロゴマークが表示されるという変態仕様。

スズキのバイクが好きな私には

『このカメラを購入する人間はタダ者はない...。』

という事だけは直感で分かっていた。

ボディ外観もクラシックスタイルでメタル感満載。

質感が妙に高いと思ったら軍艦部周辺のメタルカバーがチタンで出来てる上にCITIZENの傷防止技術である『デュラテクトコーティング』が採用されてるというド変態仕様。

私は驚愕してしまい武者震いがした。

背面液晶のフィルムシミュレーション表示は昔のフィルムカメラ時代の名残りを表現したもので、昔はフィルムのパッケージを切り取って、今何のフィルムを使ってるか一目で分かる様に背面に挿しておいた歴史を再現しているそうだ。

X100Vと同様にシャッタースピードダイヤルとISOダイヤルが同軸にある所もカッコいい。

これでシャッタースピード、絞り、ISO、露出補正を全て独立したダイヤルで調整する事でフルマニュアル機として使う事が出来る。

知れば知るほど変態度が高まるカメラだが、ヒモ解いて行くと本丸である富士フイルムの開発者そのものが変態集団である事に行き着く。

カメラ好きがカメラを作るとこうなるんだなと改めて実感した。

その名の通り『プロ』向けのマニアックな一台。

『我こそは』と思う猛者へ。

ありがとうございました。

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