フィルムシミュレーションの哲学
富士フイルムの武器と言えば筆頭に上がるのが『画質』『フィルムシミュレーション』。
『88年間、写真の色を研究し続けたフィルム屋の実績』
は他の何物にも代え難い圧倒的な価値と言える。
逆にフィルムカメラを使った事がない世代の方には凄く新鮮に映るかも知れない。
カメラの楽しみの要素として
『色を楽しむ要素』
があると思うが、これに関して富士が他のメーカーを圧倒している。
各社共に色を『ビビッド』や『レトロ風』や『ポップ』などに変える事は出来るが、昔からある伝統の味を出す事が出来るのは富士フイルムしかない。
意外なのはフィルムシミュレーションの開発者が『銀塩フィルムと同じ色』を目指していないという事。
『どゆこと???』
銀塩フィルムと同じ様に
『このシーンはこの色が良いよね』
『この状況はこの色が合ってるね』
とあらゆる状況下で最適な色で撮れるツールとしてフィルムシミュレーションを開発をしている。
銀塩フィルムも同じ哲学で作られており、それが『アナログ』で目指したのか『デジタル』で目指したのかの差でしかない。
『フィルムの色を完全再現している』
と誤解されやすいが、正確には
『フィルムで目指した事をデジタルで目指している』
が正解だ。
『フィルムの色を目指してるのでは無く、フィルムが目指した事をデジタルでやる』
という伝統的な考え方。
昔から日本人のDNAには富士の色が刻み込まれてる。
『あぁ、良い色だなぁ...。』
と思う説明不能な感覚。
『色』という角度で改めて富士のカメラを見てみると、まだまだ自分の知らない発見が沢山あるかも知れない。
『フィルムシミュレーションが気になっている方々へ向けて。』
ありがとうございました。
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