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元同僚男性を果物ナイフで刺殺した女③

判決
被告は事件の日、被害者宅の柏まで終電間際に押しかけ待ち伏せし何度も被害者に連絡をして呼び出す。被害者は仕方なく被告に会い車で被告宅(都内)まで送っていく。被告宅に着くも「中(部屋)まで入る入らない」で揉めていたようだ。
結局被害者は被告の部屋に入った。
その後被害者から110番。
「元同僚に頭を殴られた。血が止まらない。」
その電話の最中、後ろから「ふざけんなてめえ」という声が聞こえた後、「うぁぁぁ」という被告のうめくような声が聞こえた。この瞬間、被害者は被告から刺されていた。被害者の傷は胸や太ももなど複数箇所。10cm程の深い傷。思い切り刺したのだろう。警察が到着した時、外で被告と警察はすれ違った。怪しく思った警察が被告に話しかけると
「男性を刺した。何度も刺したから死んでるかも。見に行ってあげて。」
「私はこれから仕事に行くから忙しい。」
と話した。
被告は被害者に一方的に恋心を抱いていた。

―しかし裁判中被告はその事を認めることは1度もなかったしそれどころか他にも複数の男性に言い寄られていた事や一流企業の男性と結婚していたなどどこまで真実か変わらない謎発言が多かった―

裁判所は被告を「完全責任能力あり」とした。
その言葉を聞いた時、彼女は天を仰いだ。

懲役17年(拘留450日を含む)

裁判長が判決を読み上げた後
「被告人、分かりましたか」
被告人
「……」
裁判長
「何か言いたいことはありますか」
被告人
「……」
裁判長
「それでは閉廷します」

事件の真相や被告の当時の心情、反省の言葉など特に語ることなく裁判は終わった。

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