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【しがのふるさと応援隊2022】DAY3-4|農家民泊体験@東近江市(後編)

こんにちは!
インパクトラボの豊田です。

この記事では、10月15日から10月16日の1泊2日で開催した「しがのふるさと応援隊2022」DAY3-4の様子についてお伝えします。
*こちらは後編(DAY4)です。前編はこちら

しがのふるさと応援隊2022とは
しがのふるさと応援隊は、大学生などの若い世代が、農山村地域に関わる機会を通じて、農山村との絆を醸成し、滋賀県の農山村の魅力を体感するとともに発信することで関係人口の創出を目指すプログラムです。今年度実施する「しがのふるさと応援隊2022」では、農山村地域での地域活動や農業体験、地域の人々との交流活動を通して、《ふるさと》との絆をつくり、noteの記事や映像として農山村の魅力を発信します。

DAY4

2日目の朝は、あいとうエコプラザ菜の花館に集合して民泊でお世話になってお母さん、お父さんとのお別れの時間から始まりました。昨日の緊張した顔からは想像できないくらい、わきあいあいとした雰囲気だったのが印象的でした。そして、お別れが名残惜しいですがお世話になったみなさんに見送ってもらいながら農業体験へと出発していきました。

畜産・農業・茶園を体験

農業体験では、東近江市で農業・畜産・お茶園を生業にされている方のところへ3チームに分かれて体験に行かせていただきました。

【畜産チーム】牛の餌やり体験をさせていただいたほか、出荷にも立ち会いました
【農業チーム】トマトの収穫・選別からハウスの補修までたくさん体験させていただきました
【茶園チーム】茶の実の収穫体験やお茶の飲み比べをさせていただきました

3チームが地域や体験内容が違うことから、東近江市の豊かで多様な自然をさらに感じることができました。こちらの体験についても別の記事で体験レポートを書いてもらいましたのでそちらをご覧ください。

※公開次第リンクを掲載、「ふるさと応援隊2022」マガジンに追加します

菜の花でつながり循環する地域を知る

今回、東近江市で開催するにあたり東近市観光協会の清水さんとともにサポートいただいたのがNPO法人愛のまちエコ倶楽部の伊藤真也さんです。

お話ししてくださった伊藤さん

伊藤さんから、愛のまちエコ倶楽部が運営管理をされている菜の花館のことや取り組まれている「菜の花エコプロジェクト」について教えていただきました。

愛のまちエコ倶楽部
愛のまちエコ倶楽部は、持続可能な暮らしづくり&地域づくりをされているNPOです。キーワードとして「F(Food)E(Energy)C(Care)で自立する地域」を掲げ、地域のみんなを巻き込んで、外の人も巻き込んで活動をされています。
(活動内容)
菜の花エコプロジェクト
・移住支援、就農支援としてのマッチング
・「土と暮らしと
・「だれんち

レクチャーの後は菜の花館を見学させていただきました。スタッフの方に案内していただき、廃食油からバイオディーゼルに精製する工程、菜種から菜たね油を搾る工程、廃食油やペットボトルやビンを集める仕組み、廃食油からできた「愛しゃぼん」の取り組みについて学ぶことができました。

今回は、菜の花館ツアーの学びを写真でお伝えします↓

乾燥した菜の花のさやがはじけると中から黒い菜種が
地域で作られた菜種からできた菜たね油"菜ばかり"
菜ばかりを使ったチップス”菜ばカリーチップス”なども人気商品。
不純物を沈殿させ、廃食油から燃料を精製する工程を、ビンを使って説明してもらっている様子。
下に溜まっている黒い物質(粗製グリセリン)も牧場などで堆肥化の発酵促進剤としても利用されている。
菜種から油を圧搾した後の搾りかす。
この搾りかすも有機肥料として活用され、畑へと還っていく。
リサイクルしたバイオディーゼル燃料で走るトラック。
市内を走る"ちょこっとバス"でも使われている。
東近江市では廃食油からリサイクルせっけんを作る取り組みが40年以上続いている。
ここで作られる”愛しゃぼん”は無添加で手づくり。
せっけんが白いのも太陽の紫外線によるものだそう。
館内を見学しているとちょうど廃食油の回収にこられた方が。
住民の方は廃食油だけでなく、ペットボトルやカンなどの資源を持ち込んでいる。
菜の花館を拠点に地域循環が行われていることを実感できた。

身体に優しいてづくりのお弁当

内容が盛りだくさんな2日目午前中のアクティビティを終えて、古民家・だれんちに移動しました。だれんちでは、ひらきひみさんがお弁当を用意してくださいました。

昼食とワークショップのためにお借りした”だれんち”
ワークショップなどを通じてリノベーションをし2022年9月にオープンした古民家。
東近江市を訪れる人と地域をつなぐ拠点として、イベント利用や滞在ができる。

「ひらきひみ」には、イヌイットの言葉で「自然の声に耳をかたむける」という意味があるのだそうです。そのお名前の通り、身体と環境にも優しいことを目指して材料や調味料を厳選してお惣菜を作っておられます。

たべる人のことを想って作られたお弁当。
ひらきひみさんのお弁当やお惣菜は子育て中のママや地域のお年寄りの方からも人気です。

お弁当は、地元の野菜を中心に身体に優しいおかずがたくさん入っていました。かぼちゃのコロッケ、柿なます、さつま芋とれんこんの甘酢炒め、有機卵の卵焼き、赤蒟蒻の胡麻和え、車麩の唐揚げなどボリューム満点で色とりどりのおかずは、とってもおいしかったです。

こちらは午前中の農業体験でいただいたトマトと政所のお茶。

ひらきひみ
Instagram:@hirakihimi4
Facebook:「ひらきひみ」で検索

2日間の体験を振り返るワークショップ

DAY3-4を振り返るワークショップは、3人ひと組のグループインタビュー、グループインタビューでの気づきをもとに1泊2日東近江での体験プログラムを提案、全員でチェックアウトという流れで行いました。

グループインタビューでは、この2日間に点数をつけるとするなら何点か?心に残る東近江市のいいところは?この2日間でもっとこうしたらいいのになと思う体験価値は?といった質問でこの2日間を振り返り言語化していきました。

付箋を使ってチームでアイデアを考えまとめている様子。
チームで考えた体験プログラムのアイデアを発表しました。
全員で円になってチェックアウト。
体験を経て感じたことや学び、思いを共有します。
自分とは異なる視点を発見したり自分の意見を見つめる良い時間です。

今回は、グループに分かれての体験もあったことや、民泊をして1泊2日だったこと、体験を通して異なるバックグランドを持っておられるたくさんの方々と関わったことなどもあり、これまで以上にそれぞれの視点からの気づきがたくさんあったように感じました。

2日間これだけ充実した濃い体験ができたのは、東近江市の皆さんのおかげです。
本当は参加者の皆さんの気づきをまとめておきたいのですが、長くなるのでまた別の記事や機会にできたらなと思っています。


最後に

長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!

最後のチェックアウトで多く聞かれたのが「実際に体験してみないとわからない」ということでした。この記事を読んで少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ一度東近江市を訪れて東近江市の魅力を体験していただけたらと思います。

各箇所にHPなど詳細がわかるリンクを掲載していますので、東近江市を訪れる際の参考にしていただけますと幸いです!

インパクトラボのnoteでは、これまでの開催レポートをマガジンにまとめています。今後もしがのふるさと応援隊2022についての記事を上げていきますので、ぜひチェックしてください!

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