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バーチャル学会2023発表紹介 | リツモリのデジタル保健室

こんにちは。
インパクトラボ・滋賀大学大学院データサイエンス研究科M1の戸簾です。

今回は、9月9日(土)・10日(日)に開催されました立命館守山中学校・高等学校の文化祭「あすなろ祭」にて実施した、デジタル保健室に関する取組の体験会、及び口頭調査について、バーチャル学会2023にて発表する機会をいただきました。

当日のポスター発表の様子

題目は「学校教育現場でのVR・仮想空間技術を用いたカウンセリングの実証と展望」で、立命館大学情報理工学部2回生の中井さんが中心となり、戸簾がサポートしながら、要旨作成、口頭発表、ポスターセッションを行いました。

デジタル保健室
デジタル空間であるメタバースやデジタルツールを活用して、生徒同士や養護教諭と生徒が悩みや困りごとを共有することができる次世代の保健室。
これまでの立命館守山中学校・高等学校でのメタバースを活用した取り組みは、こちらからご確認ください。

口頭発表の様子

バーチャル学会2023 公式配信 中井さん口頭発表の様子

発表情報:VR・仮想空間技術、AI技術を用いたデジタル保健室の実証と展望

キーワード:VR、感情認識、保健室、コミュニケーション

概要:現在、保健室の利用は傷病への対処だけでなく、子どもが抱える多様な問題への対処が求められている。本稿では、立命館守山中学校・高等学校にて実施したデジタル保健室体験イベントを通じ、保健室業務におけるICT技術の利用に向けた展望を示す。イベントではVR・仮想空間技術活用デモ、AI技術活用デモを行い、「使いたい」か「使いたくない」かの2値評価、およびイベント現場の観察による定性評価を実施した。その結果、両技術とも好意的な結果を得た。一方、AI技術活用デモで実施した感情センシングは、本来の利用用途と異なる、感情差を用いた会話に参加者は価値を見いだしていた。保健室に各技術を導入するためには、安心できる環境でコミュニケーションを取りたい需要を満たすこと、全学利用ではなく特定対象に向けた利用が好ましいこと、ICT技術のレクリエーション用の用途外利用に価値があることの3点が重要であると示唆された。

詳しくは発表した要旨が後日、J-Stageに掲載予定です。

今年度の発表は昨年度行った、VRSNS活用をベースに発展させた研究ですので、もし興味・関心を持って頂いたならば、下記リンクより、昨年の発表要旨をご覧いただけます。


私たちがこれまで取り組んで来た取組の詳しい様子については、以下noteをご覧下さい。

今回のようなチャレンジングで実験的な取り組みをこれからも積極的に実施し、その様子や成果を社会に発信していきたいと思います。引き続き立命館守山中学校・高等学校、さらにはデジタル保健室の取り組みの応援をよろしくお願いいたします。


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