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【環びわ2023】DAY2|資源循環学習・民泊体験

こんにちは。
インパクトラボの佐藤 彩香です。

今回は、9月7日(木)に実施しました「SDGsワークショップ:滋賀のサーキュラーエコノミーの実践」のDAY2の様子をお伝えします。

SDGsワークショップ:滋賀のサーキュラーエコノミーの実践
環びわ湖大学・地域コンソーシアムに加盟している滋賀県内の14の大学に所属する大学生を対象に実施するプログラムです。今回の「SDGsワークショップ:滋賀のサーキュラーエコノミーの実践」では、無印良品を展開されている株式会社良品計画とコラボした活動を行います。東近江での資源循環型の地域づくりを学ぶフィールドワークやワークショップを通じて、無印良品が展開する資源循環の取り組みを促進させるアイデアを考えていきます。

環びわ湖大学・地域コンソーシアムHP

9月7日と8日の2日間は、東近江市の「だれんち?」の宿泊を含めたプログラムでした。今回は、7日に行われたDAY2の様子をお伝えします。DAY2は、東近江市にある「あいとうエコプラザ菜の花館」にて、地域での資源循環の取り組みについて学びました。

DAY1までのチーム活動を振り返り

DAY2の活動に入る前に、DAY1で決めた4チームにわかれて、DAY1の最後に渡されたワークシートをもとに、チームごとに考えてきたアイデアを共有しました。

アイデアを深めるためのワークシート

ワークシートにそって具体的にアイデアを落とし込んでいきますが、まだまだどのチームもアイデアがはっきりと決まらない様子でした。

チームでアイデアを共有し、話し合っている様子

一旦、各チームの現時点でのアイデアを、今回お世話になる方々に共有しました。まだまだアイデアを具体的にしていく必要がありますが、発表することで、今後何を考えていく必要があるのかを参加者全員で共有することができました。

菜の花エコプロジェクトについて

まずは、菜の花エコプロジェクトについて、NPO法人愛のまちエコ倶楽部の伊藤 真也さんよりご講演いただきました。
菜の花エコプロジェクトは、地域の資源を地域で循環させることで、農業・里・暮らし・地域を再生しようという取り組みです。1970年代に琵琶湖でこ赤潮が発生したことをきっかけに「せっけん運動」を生み出しました。この運動の根底にはオルタナティブ(代替案)を提示し自立して行動に移していくというやり方がありました。それが地域の課題は地域で解決していこうという考え方につながっていきます。

菜の花エコプロジェクトの概要(NPO法人愛のまちエコ倶楽部HPより)

せっけん運動の歴史に始まった資源循環システムですが、この資源循環システムができるまでには様々な試行錯誤が繰り返されてきました。
廃食油をつかった粉せっけんづくりでは、時代の流れで粉せっけんのニーズが減り、廃食油が余ると次は、バイオディーゼル燃料としての活用策を打ち出しました。さらに、国内に目を向けるとほとんどを輸入の菜たねでつくっている油を自分たちの手で生産できないかと考え、菜の花の栽培を東近江で始めました。

メモを取りながら真剣に伊藤さんの話を聞く学生の様子

今回のテーマでもある「滋賀のサーキュラーエコノミーの実践」をまさに地域ぐるみで活動されている取り組みであり、とても興味深い活動でした。

菜の花館の取り組みを見学

お話を聞いた後は、菜の花エコプロジェクトの活動の拠点にもなっている「あいとうエコプラザ菜の花館」を見学させていただきました。循環システムについて過程ごとに順序だてて見学させていただき、菜たねから油を圧搾し、そこで出た油かすを発酵肥料にする、といった実際に取り組んでいる様子を垣間見ることができました。

菜たね油を搾る際にでる油かすを見せてもらっている様子

学んだことをもとにアイデアワークショップ

伊藤さんのお話や菜の花館の見学での学びをもとにワークショップを行いました。今回のワークショップでは、
 ・初めて知ったこと 
 ・興味をもったこと
 ・チームのアイデアに使えそうなこと 
 ・疑問に感じたこと
の4つを3グループにわかれて話し合いました。

アイデアを付箋と模造紙に書き出して共有している様子

最後に各グループで出た意見やアイデアを全体で共有しました。
ほとんどムダがなく、効率化された取り組みや、地域参加型の資源循環の取り組みで、地域交流にもなっているところに興味深さを感じた学生が多かったです。また、各過程で出てしまう使わないものの新たな使い道(油かすを肥料にするなど)を考えるという発想が印象的だったという意見もありました。

宿泊・交流体験

NPO法人愛のまちエコ倶楽部が運営する”これからの暮らしかたをつくる社会実験の場”「だれんち?」に宿泊しました。「だれんち?」は就農・移住のための地域への入り口や生業づくりの場、これからの暮らしを共有する場として地域の縁側のような場所になっています。
家の前のスペースで、BBQをしながら学生同士の交流を深め、夜にはチームごとに集まってアイデアのブラッシュアップを行いました。

夜、だれんち?でアイデア出しをしている様子

アイデアを絞って具体化していくのはとても難しく、行き詰ってしまうチームも多くありました。今まで以上に時間をかけて真剣に、ときには笑い声も聞こえつつアイデアを話し合いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後もプログラムについてインパクトラボのnoteでお届けしますので、是非チェックしてください!

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