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【しがのふるさと応援隊2022】DAY3-4|農家民泊体験@東近江市(前編)

こんにちは!
インパクトラボの豊田です。

この記事では、10月15日から10月16日の1泊2日で開催した「しがのふるさと応援隊2022」DAY3-4の様子についてお伝えします。
*こちらは前編(DAY3)です。

しがのふるさと応援隊2022とは
しがのふるさと応援隊は、大学生などの若い世代が、農山村地域に関わる機会を通じて、農山村との絆を醸成し、滋賀県の農山村の魅力を体感するとともに発信することで関係人口の創出を目指すプログラムです。今年度実施する「しがのふるさと応援隊2022」では、農山村地域での地域活動や農業体験、地域の人々との交流活動を通して、《ふるさと》との絆をつくり、noteの記事や映像として農山村の魅力を発信します。

DAY3

東近江市ガイダンス

今回のフィールドは、滋賀県・東近江市。琵琶湖岸から三重県との県境にある鈴鹿山脈まで東西に長く広がっているのが特徴で、地区ごとにさまざまな文化や生業を持っています。

2日間、東近江市で地域を回りながら体験する前に、東近江市観光協会の清水元さんから、地理的な条件や歴史・文化など東近江市の概要を教えていただきました。

東近江市観光協会の清水さん

清水さんのお話を踏まえて、プログラムファシリテーターの田口さんから、「東近江市といえば水が一つのキーワード。山から琵琶湖まで市全体が水でつながっている。目の前の体験と東近江市全体のこと、ミクロとマクロの視点から行き来することを意識して過ごしてほしい」とアドバイスがありました。

近江屋敷をめぐる五個荘まち歩き

五個荘金堂地区は、近江商人発祥の地として知られ、今でも美しい歴史的町並みが残っています。この地区の近江商人は、農業の忙しくない時期に呉服や綿・絹製品を中心に商売をしていたのだそうです。

五個荘のまち歩きでは、東近江市観光ボランティアガイド協会のボランティアガイドさんにお越しいただき、重要伝統的建造物群保存地区の五個荘金堂地区を案内していただきました。

まちなみや近江商人屋敷の中まで説明しながら案内してくださり、
この地区についてより知ることができました。

金堂地区を歩くとまず印象的なのは、綺麗な水と風情ある町並みです。堀を流れる水は透き通っていて、「セキショウモ」という水が綺麗な場所にしか生えない植物も生息しています。山から流れてきた水が下流に来るまでに汚されることなく、琵琶湖に流れていくのだと実際にみて感じることができました。

日本遺産にもなっている川戸。ここでも暮らしと水のつながりを感じられる。

ボランティアガイドさんに案内していただいた中で興味深かったのは、この地域の近江商人の精神です。地区を歩いていると見えるのが、黒焼きの木と白壁で作られた立派な蔵。これは商売で儲かっていることの象徴ではなく、お客さまの大切な反物を預かる商売人としての使命感だったと言います。

船板を活用して作られた壁。ここにも近江商人の精神を見てとれます。

今回は、近江商人屋敷外村繁邸、近江商人屋敷中江準五郎邸を訪ねて、お屋敷と近江商人の文化・歴史についても説明していただきました。屋敷の中に入るとお部屋は広いけれど意外にも質素な印象でした。高価なものを見せびらかさない近江商人は、欄間を豪華にするのではなく欄間に使う木を質の良いものにするなどしていたんだそうです。

お家の庭には目が抜かれたたぬきが。「見通しを持つ」「他を抜く」という意味が込められている。

食を通じて感じる、近江商人のこころ

昼食は、湖香 六根の「近江商人弁当」をいただきました。「湖香 六根」は、2017年に五個荘の築180年の近江商人屋敷にオープンしたお料理屋で、ぷらざ三方よしからは徒歩10分ほどのところにあります。

素敵なお庭のある古民家。落ち着いた雰囲気で癒されます。

献立は、小蕪や南瓜、銀杏、焼き栗、薩摩芋、落花生、むかごなど滋賀県内100%で顔の見える生産者からいただいた季節の食材と、びわますの幽庵焼き、うろりの佃煮、赤蒟蒻、テンペなどの琵琶湖をはじめとする自然からの恵みとそこで育まれた文化である料理が詰まっています。

開けた瞬間、美しいお弁当に心を奪われました。

また、近江商人が出発する日の朝膳に出されていたという梅・豆腐・一文銭(に見立てた人参)から『商売における精神』を、似鯉の出汁で炊いた黄金飯からは『しまつの心』を、木で作られたお弁当箱からは『未来(世間)よし』を、というように、お弁当というひとつの箱の随所から近江商人のものがたりを感じられました。

店主の杉本宏樹さん、女将さんからは「滋賀三昧を楽しんで」とお話いただきました。

今回は、近江商人弁当をいただきながら、湖香 六根の店主と女将である杉本さんご夫妻に、お弁当に使われている食材のことやお弁当に込められた想い、さらにこの建物(秀明庵)のことなどをお話ししていただき、近江商人や滋賀の地に思いを馳せながら、より深く味わうことができました。

パッケージにもこだわりがあり、中を開けると素敵なイラストで
近江商人弁当についての説明を見ることができます。

ほんの1時間でしたが、ここに書ききれないくらいの魅力がありました。湖香 六根では素敵なランチやディナーもありますのでぜひHPからご覧ください。

”ただいま”と言いたくなる民泊

昼食の後は、あいとうエコプラザ菜の花館に移動して農家民泊の受け入れ先の方と対面しました。菜の花館で出会って、車で各ご家庭に連れて行ってもらうのですが、その時間は一番ドキドキやワクワクで複雑な気持ちのようでした。

今回私たちを迎えてくださった方々。
それぞれのご家庭で芋掘りやジャム作りなど体験をさせていただきます。

それと同時に、明日の朝、集合するまでの半日で参加者の皆さんがどんな出会いや体験をして、何を発見し何を感じてくるのか、とても楽しみな気持ちになりました。

民泊家庭の方を前にみんなは少し緊張気味。

気になる民泊の内容や感想については、参加者の皆さんが体験レポートを書いてくれましたので、そちらをご覧いただけると幸いです。

※公開次第リンクを掲載、「ふるさと応援隊2022」マガジンに追加します

また、東近江市では、「ただいまステイ東近江」という農家民泊に取り組まれています。一般の方の受け入れもされていますので、ぜひHPもご覧ください。


最後に

長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!

各箇所にHPなど詳細のわかるリンクも掲載していますので、東近江市を訪れる際の参考にしていただけますと幸いです!

DAY4の様子については後編の記事にまとめています。インパクトラボのnoteでは、これまでの開催レポートなどもマガジンにまとめていますので、ぜひチェックしてください。


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