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「岩手県との共創の可能性を探る」県知事との意見交換会に理事3名、正会員企業5社が参加

インパクトスタートアップ協会事務局です。

2023年7月27日、岩手県主催の「Round Table Meeting with Impact Startups in Iwate」にて、インパクトスタートアップ協会理事3名、岩手に拠点を置く3社を含むインパクトスタートアップ協会正会員企業5社が岩手県との意見交換を行いました。

岩手県庁12階の特別会議室で行われた意見交換会には、岩手県知事や東北経済産業省の地域経済部長、岩手県の関係部局長ら7名が出席。関係者のみの意見交換会として開催されましたが、マスコミ、関係者などを含め40名ほどが参加しました。

インパクトスタートアップ岩手県知事との意見交換会の様子

今回のテーマは「岩手県との共創の可能性」について。まず開会の挨拶として当協会代表理事の水野雄介(ライフイズテック株式会社)、星直人(ユニファ株式会社)から協会の紹介、目指す姿をお伝えしました。

2時間にわたり行われた意見交換では各社の会社紹介や提案、岩手県との意見交換を行いました。

■1社目 株式会社ヘラルボニー

トップバッターは岩手県盛岡市に本社を置く、「株式会社ヘラルボニー」です。当協会理事の松田崇弥代表取締役社長と、松田文登代表取締役副社長が登壇しました。

インパクトスタートアップ岩手県知事との意見交換会の様子

2023年6月に岩手県で約50年ぶりに開催された「全国植樹祭」では、宮沢賢治の童話をテーマにした創作ダンスの衣装づくりを担当したヘラルボニー。その事例を含めて、岩手県内で広がる事業を紹介。加えて岩手発のインパクトスタートアップとして、岩手をさらに盛り上げていきたいという想いとともに「インパクトスタートアップ特区を岩手に作ることや、内丸緑地の再開発」などの提案を行いました。

■2社目 株式会社雨風太陽

続いては、岩手県花巻市に本社を置く「株式会社雨風太陽」です。高橋博之代表取締役がプレゼンテーションしました。

インパクトスタートアップ岩手県知事との意見交換会の様子

起業のきっかけとなった都市と地方の分断や、東日本大震災について、岩手県内のみでも約200人の繋がりがある産直ECサイトのコミュニティを通して事業説明をしました。

農林水産部の担当者からは「県としても産直ECサイトを活用できる人材育成が課題。連携を深めていきたい」という意見もあり、さらなる共創の可能性が広がりました。

■3社目 株式会社ファーメンステーション

3社目は「岩手県奥州市が原点」と語る「株式会社ファーメンステーション」酒井里菜代表取締役が登壇。

岩手県の規格外りんごから作った除菌スプレーや、景色と農家をCMに出すことで共感を呼んでいる化粧品などを例に、事業紹介を行いました。

達増拓也岩手県知事からは「私も使っています!」という声も。
環境生活部の担当者からは、県民生活センターで「岩手内の未利用資源を使った魅力的な商品開発事例としてPRできるのではないか」という意見も出ました。

酒井氏は最後に「岩手は全国にも類を見ない未利用資源の集積地。自然豊かな岩手のさらなる可能性を考えたい」と語りました。

■4社目 ユニファ株式会社

4社目は当協会代表理事の「ユニファ株式会社」星直人取締役CFOによるプレゼンです。

「ここまでのプレゼンを聞き、今日は素敵な企業が集まっていると感じた。素敵な企業は何か考えた。それは企業にバッググラウンド、ストーリーがあることではないか」という第一声のあと、ユニファ株式会社の事業紹介と目指す姿が伝えられました。

岩手県保健福祉部担当者からは「子どもたちの安全を守るため、保育士の配置基準基準が昔から変わっていない現状の是正を求めていきたい」という意見がありました。

■5社目 ライフイズテック株式会社

最後は「ライフイズテック株式会社」から丸本徳之専務執行役員が登壇。

主にイノベーション人材の育成について、事例を含めて紹介しました。さらに「岩手県に住んでいれば、自然と起業ができるエコシステムを岩手に実装してはどうか」とインパクトスタートアップが生まれる仕組みを岩手に導入する提案が行われました。

岩手県商工労働観光部担当者からは「起業家や優秀な人材の県外流出も懸念されるが、地元に人材が残るにはどうしたら良いか」という質問。それに対し同社の水野代表取締役CEOは「地元を離れた子ども達が、自分のルーツが岩手県にあると思うことが非常に大切だ」という意見なども交わされ、地方の人材育成について共創の可能性を探りました。

■達増知事から総括コメント

最後に達増知事からは「地方ならではの戦い方」というテーマで意見交換会を総括する感想が述べられました。

インパクトスタートアップ岩手県知事との意見交換会の様子

「地方で活躍する若い人をつくることが重要。岩手は一次産業との近さが特徴。農村、漁村がすぐ隣にある環境だからこそ一次産業を生かした事業や、まちづくりに関するアイデアといった地方ならではのエコシステムをつくっていきたい。また、ヘラルボニーの提案にあった内丸緑地の再開発については時間をかけて考えていられない。早めに今後の方針を決めていきたい」と共創の可能性について広がりが感じられるコメントもありました。

今後も、インパクトスタートアップ協会では、継続的に全国の自治体様と協働し、取り組みを進めて参ります。

インパクトスタートアップ岩手県知事との意見交換会の様子

なお今回の訪問はテレビや新聞など、複数のメディアにも意見交換会の様子を取材いただきました!詳しくはこちらもご覧ください。

■日本経済新聞
インパクトスタートアップ協会、岩手県幹部と意見交換
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC273L00X20C23A7000000/
■岩手めんこいテレビ
“インパクトスタートアップ”が県と意見交換 「次世代により良い社会を残すため」
https://www.fnn.jp/articles/-/563516


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