Trinity(3学期)後半振り返り
Trinity(3学期)後半(2021年5月31日~2021年7月2日)を振り返ります。
以下の3科目(選択科目)を履修しました。
1.Nature of Corporation(企業の本質)
Nature of Corporation(企業の本質)はオックスフォードMBAの看板授業の1つです。
日本でも著名なコリン・メイヤー教授による「企業の存在意義(パーパス)」論を学びました。授業は以下の8コマ構成です。
コリン・メイヤー教授はミルトン・フリードマンの主張(企業の唯一の社会的責任は利益の最大化である)を痛烈に批判します。
コリン・メイヤー教授は企業の存在意義を以下のように主張します。
教授からサインをいただきました。
試験では自身で以下の問いを立て、エーザイを例に挙げて説明しました。
2.Leadership Perspectives from the Humanities(人文科学の視点からのリーダーシップ)
Leadership Perspectives from the Humanitiesもオックスフォードならではの科目です。音楽、美術、文学、歴史学、建築学、演劇など人文科学の視点からリーダーシップを学びました。
「人文科学の学者たちはリーダーシップについて3,000年近く考えてきた」
教会、博物館、美術館などオックスフォード大学ならではのロケーションを活かした授業で、オックスフォード観光をしながら学べるという最高の授業でした。
例えば、「音楽」の授業では、「指揮者から学ぶリーダーシップ」を学びました。学生は教会の中で、指揮を経験し、リズムやハーモニーをどう創造するかを学びました。
試験では小論文とマルチメディア(絵画や音楽など)の提出が求められました。僕は以下の絵を描いて提出し、その絵に込められたメッセージ「調和」を説明しました。
3.Regenarative and Circular Economy(再生循環経済)
R&CEはB Corp UKのCo-FounderのChar Loveによる再生循環経済に関する授業です。
授業は"The Lorax"(1972年)の動画から始まります。
なかなか衝撃的で考えさせられます。
この授業で学んで最も良かったと思ったのは"Climate Justice”(気候正義)という概念です。
気候変動は社会経済的に弱い立場にいる人々により大きな悪影響を及ぼしています。
出典:The Climate Justice Playbook for Business
この事実を知り、僕は気候変動問題が社会問題であることが深く理解できました。
教授と意気投合して、"Accountants will save the world"(会計士が世界を救う) Tシャツをもらいました。
試験では日本におけるインパクト加重会計の義務化のための2025年までのロードマップ(論文)を作成し、論文の概要をまとめた動画を提出しました。
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