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#007 企業研究者と自分の役割について
こんにちは。Wacchiです。
こちらのnoteでは読んでいただいた方々に
「毎日を楽しく,自由に生きる」
ための何かしらのヒントが提供することを目指して文章を綴っています。
今回は”企業研究者”について書きたいと思います。
今までどんな環境で働いてきたか?それを通じてどんなことを感じていたかをお伝えできればと思います。
企業研究者って?
自己紹介にも書きましたが、
私は入社以来15年間、企業研究者として働いていました
そもそも企業研究者って言葉自体に馴染みがないかもしれないので、
まずは企業研究者という言葉から説明したいと思います。
研究者とは:
文字通り研究をする人です 主に大学などの公的機関(アカデミア)に所属する研究者のことを指します
馴染みがあるのは、TV番組などで特定の分野について解説を行うような大学教授などでしょうか?
企業研究者とは:
研究をする人に違いはないのですが、 企業に所属する研究者のことを指します
FUJIFILMさんのCMで登場してくる方々がまさにそうです
(こんな風に取り上げられたらカッコいいですよね!羨ましいなって思って観てました 笑)
企業研究者と研究者(アカデミア)の違いは?
先ほどは所属の違いだけに触れましたが、 違いはそれだけではありません
特徴をざっとまとめると以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717229188433-ckzT0EGAAY.png?width=800)
アカデミアの方が自由度は高い一方で、研究費の獲得は大変
企業研究者は資金を使い易い一方で、自由度は比較的低い
どちらにもメリットとデメリットがあります
互いのデメリットを補い合う手段として、共同研究という手段もあります
アカデミアが専門的な技術(基礎研究)を突き詰めて、
企業がそれらを活用して社会実装を目指す(応用研究)
それによってアカデミアは研究費を獲得して、
企業は資金を使ってスピードを獲得する
苦手なことは互いに協力し合う
上手く出来ていますね
企業研究者として求められる力は?
では、企業研究者にはどのような力が必要なのでしょうか?
もちろん、研究を進める力、技術力が必要なのは言うまでもないのですが、 皆さんが想像している以上に幅広い力が必要です
挙げ始めるとキリが無いですが大きなポイントは以下の3点です
コミュニケーション能力
企業の中で仕事をしているので、様々な人々と関わります。
例えば、お客さんが欲しがっているものは何か?という情報が欲しければ、営業部門の方とも話をしなければなりませんし、
仮に研究がうまくいって大量に製造することになるまでには設備部門の方や生産部門の方々とも協力する必要があります
また、チームで研究を行うことがほとんどなので、同じ部署内でも他のメンバーとしっかりとコミュニケーションが取れなくてはいけません文章力・プレゼン力
これについてはアカデミアでも同じことですが、実験の結果を報告書や論文にまとめたり、口頭発表したりする力が必要です
研究でやっていることは難解な物事であることが多いので、如何に簡潔にわかり易いようにまとめるか?という点は腕の見せ所です誠実さ
研究職に限らずですが、社内の様々な人と関わる必要があります
その場しのぎで取繕うことを続けてしまうとすぐに信頼を失ってしまいます
会社の中で生き残ろうとすると部署内外の方々から信頼されることは非常に重要です
間違いを認める
もしも失敗したことがあってもきちんと共有する
当たり前のようですが、
プライドが邪魔をすると意外とうまくできないものです
つまりは、いわゆる”頭が良い”だけではしんどいんです
研究職として新卒入社してくる人は
一般的に大学の研究室で3年程度を研究を行なってから入社します
要は、しっかりと”アカデミア”を経験してから企業研究者となります
自由度が高く十分に時間がかけられる研究から
会社の目的に沿ったスピード勝負の研究に様変わりするわけです
一人で進めていた研究テーマから
チームで進める研究テーマに様変わりするわけです
このギャップに戸惑う人は多いと感じています
今までやってきたことを大きく変えるってなかなかハードルが高いですよね
こんな風に一人では越えられない壁にぶつかることが多くあるので
先ほど挙げたコミュニケーション能力が必要となってくるのですが
ここが苦手な方が少なくとも私の周りには多かったように思います
ではその環境の中で自分には何ができるか?
ここまで企業研究者とは何か?どんな能力が求められるか?について書いてきました
もちろん、私自身も最初は順調に仕事ができたわけではなく
様々な失敗を繰り返しながら少しずつ成長してきたと思います
企業研究者としてある程度自立できてからは
自分ならではの役割は何か?という視点でも考えるようになりました
当時は、まだ明確に言語化できていませんでしたが
自分が本当にやりたいこと:人の話を聴くことや人をサポートすること
について意識し始めたのがこの頃だったと思います
コミュニケーションが苦手な人のサポートをしたい
メインの研究をしながら自分がプラスアルファでできることはこれでした
とはいえ、周りにそんなことを考えている人はいなかったですし、
「サポートなんてするよりも、もっと専門性を磨いてその道を極めなさい」
というような声と戦っていたのも事実です
それでもブレずにその役割に徹したおかげで
少しは周囲に安心感を与えられるような人にはなれたかな
なんて、少しだけ胸を張りたいと思います
そして、
この経験も後にコーチングの世界に足を踏み入れるきっかけの一つでした
長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
このnoteでは、 「人生を楽しく自由に生きる」をテーマに 様々な角度から記事を書いています
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