石神井公園

先日東京に行き、息子の通う大学を見学した後、石神井（しゃくじい）公園に連れて行ってもらいました。

なぜ石神井公園に行きたかったかというと、昔、石神井城があった場所だからです。

石神井城は室町時代に豊島氏が築城したもので、現在は堀の一部が残っているだけです。

平安時代からの名門であった豊島氏は、室町時代中期に扇谷上杉氏（おうぎがやつうえすぎし）と対立を深め、家宰の太田道灌によって攻め滅ぼされました。

当主であった豊島泰経は逃亡したということですが、その娘である照姫が三宝寺に身を投げたそうで、心霊スポットとしても知られている場所です。

池袋のある豊島区ですが、豊島氏の名前から由来しているのではなく、元々この地域は豊島と呼ばれていたようです。つまり、この地を本拠としていた桓武平氏が、その地名を名乗ったようです。

当時の武士は、自分の領地を守り、かつ明確にする為に、自分の支配する土地の地名を苗字として名乗ったのです。