せいちゅうけいのうほう-闘病記①

今、私は自宅から車で1時間余り離れた病院に入院している。本日は術後5日目。
ここに至るまでの経過を書くには、まず、昨年の4月に遡らなければならない。

昨年4月、私はコロナウィルスに感染した。
なるべくして感染した。
そりゃ当然感染もするよねという状況である。
この感染についても、いろいろ思うことがあるのは山々なのだが、今回のこの記録とは趣旨が違うので省略する。
とにかく、昨年の春にコロナに感染し、さほど重症化はしなかったものの、高熱・咳・身体の痛みなどの一連を経験し、陽陽介護の名の下に早々に職場に出勤、その後、陰性となり無事シャバに復帰を果たした。
だが、咳の症状だけは数ヶ月経ても治らず、いや、むしろひどくなり続け、飴を舐めてる間だけ咳が出ない事に気づき、ノンストップのど飴、チェーンキャディー状態をキープし続けていた。
寝てる時は咳き込んでることが多かったから、隣の夫はたまったものではなかったろう。
まあ、生活がほぼほぼ逆に近かったので、隣で寝るのはせいぜい2,3時間だったのが夫婦仲にとっては幸いである。

イガイガする喉についに飲み物が通り辛くなり、自分の健康にあまり興味もなかった私も、さすがに「もしかしてこりゃいかんぞ」思い始めた8月のある日、鏡を見ると喉の膨らみに唐突に気がついた。
あれ?こんなところにこんなのあったっけ?
今まで気づかなかったことが不思議なほどにポコンと張り出した喉。
手でつまむと普通につまめる。ガタガタしたところはなく、つるんと丸みを帯びたピンポン玉みたい。
強めに摘んでみても、痛みは全くない。
いやいや、こんなのあったら、そりゃ飲み込みにくいよねー。でも、食べ物はふつうに食べられるのはなぜ?もしかしてヤバいヤツ?
でも痛くないし、つるんとしてるし、触るとなんか弾力がある。なんとなく固体じゃ無いような?

ひとまず、咳が続くことと関連はあるだろう。咳を本気で抑えることから始めてみよう。そうしたらなくなるのかもしれないし。
そう思い、咳は痰が絡むので、もしかして後鼻漏かもと思っていたのもあり、Amazonで漢方薬(小青竜湯)を買ってみる。
2週間ほど漢方薬を飲んでみて、これがまあ、びっくりするほど咳に良く効いた。
咳出ない。痰絡まない。だが、ノドのポコンは引っ込む様子はない。
ちょうどタイミング悪く、9月からパートから正社員なる予定で、健康保険が扶養から切り替わる。9月に入って手元に新しい保険証が来るまでもう少し様子を見てみようか。
そう思ってしまったのである。

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