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[東京・八王子]おかっぱ①

おかっぱ(当時29)とは
大学のアルバイト先で出会った。

彼女はフリーターとしてそこで働いていた。

おかっぱ(仮名)としたのは、
彼女の立派なおかっぱが
美容室に行ってやってもらったものではなく、
彼女自身で散髪している、
ということに私が衝撃を受けたからだ。

彼女は毎日、口を開くたびに
悪口と愚痴と不平と不満しか言わなかった。
厄介なのはそれを上司にも誰にも言うところだ。

逆にすごいなぁと思いながら、
職場では先輩にあたるし、
年齢も上なので何も言えず
「へぇ、そうなんですね〜」を
ロボットのように返してた。

彼女は結構ぽっちゃりしている。
ゆえに職場の男性からは
そのフォルムについて
いじられてることが多かった。


「おかっぱ、
通路にダンボール積み重なってるけど
君、通れるの?笑」

「おかっぱ、
昼ごはんそんなに食べるの?さすがだね。
横綱とかになるの?笑」


おかっぱと一緒にいる時のわたしは
この男性たちの冷やかしを
聞こえてないふりをした。

彼女は真っ向から、
「は?通れるし」
「は?うるせぇし、だまれ」
と言うからすごいものだ。


男性たちが去ったあと、
「なんでわたしの周りには
こういう嫌な奴しかいないの」
と不満を言う。



わたしは思う。
なんでこういう人は
自分が元凶だということに気付かないの

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