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禍を転じて福と為せたのか(転職体験記)

新卒入社した会社から転職した(アラサー、メーカー技術職→非メーカー技術職)。

大きなきっかけがあったというよりは小さな平穏の乱れの積み重ね。
入社の決め手だった部長がいなくなり、
権力主義モラハラおじさんが昇進し即失脚、
事なかれ主義のえらい人が部長になり、
給料泥棒の同僚が増え、
大病が上司を襲って頼りにくくなり、
果ては部署がなくなることが決まった。

仕事は好きだったし、
給料も良かったし、
同期たちのことがとても好きだったし、
直属の先輩のことをとても尊敬していたので、
去就には迷ったが、
交際相手が私の勤務地と遠い地に就職したところで決断した。

転職活動に際しては典型的なエージェントを利用。
マルチタスクが苦手なので登録ははじめ1つに留めたものの、出てくる求人や途中で交代した担当と波長が合わないと感じて、1ヶ月後に2つ目へ登録した。
その2ヶ月後(累計3ヶ月後)に2つ目の方で現職から内定が出たので、結果的に正解だった。
ついでに何も資格が無かったので、とりあえずTOEICを受けた。
思っていたよりもスコアが出て、スコアがあると応募の幅が広がったので、今後の私が転職する場合はもう少し勉強して受け直しておくと良いかもしれない。

選び方も特段珍しくはなく、
分野自体には執着がなかったので、
のちのちややこしくならないように当時の同業を避けつつ応募資格を満たした求人を探した形。
自分の中に基準がある月収と休日数、転勤可能性で絞り込んで、分野や社風に興味・共感が湧くかどうか一つずつ吟味した。

応募すると決めたら応募先に合わせて職務経歴書の書き方を変えた。
と言っても詐称ではなく、いわゆる「盛り」もしなかった。
詐称して素知らぬ顔をするとか、盛った経歴に見合う努力をするとかは性格上できないので。
変えたのはこれまで経験した技術のどれをメインに書くか。
実際ここに神経を使えばほぼ書類選考は通ったので、良い方法を選べたなと思った。

次いで面接。
質問と回答は事前にシミュレーションしておいた方が絶対に良いと学んだ。
テンパり対策は勿論のこと、
面接では回答が準備されていることが前提になる質問と、その場で素直に答えることを求める質問の両方が飛んでくる可能性があるから。
シミュレーションを通してどういう質問をどちらの答え方に振るかをスタンスとして決めておくことで、態度としても「私にお任せください」という安定感を出せた気がする。
想定質問は希望すればエージェントに添削してもらえたはず。
担当者ガチャの結果次第だけど、言い回しをかなり外向きのいい感じにしてくれた。

内定を貰ったらほっとする暇もなく引越しの期間を踏まえた入社日と、その時点の現職の退職日を調整した。
年金やら保険やらのことを考えると無職期間はない方が絶対に面倒がないので、困ったらエージェントを頼って整えると良い。
私はここを誤って独断で日取りを決めた結果、1週間ちょいの無職期間を生んでしまい、諸々の支払いに目を回す羽目になった。
後、給料の交渉をしなかったけど、いま思えばかなり年収が下がったので、エージェントに一回相談してみても良かったかもしれない。

なお、退職日は退職届を出した時に確定させた。
理由はあんまりこの手の交渉を複数回に分けたくなかったこと。
やり方がよくわからなかったので、Googleで調べて出てきた書き方で、白封筒に納めて部長の面談アポを取ってスッと出した。
職場の状況も状況だったし、私は「結婚する相手の勤務地が会社の事業所のない遠隔地」という理由もあったので説明したら「そう言われたら引き止められんわな」と返され、すんなり進んだ。
聞いてはいたけど結婚に伴う引越しor親の介護って円満な退職理由として本当に強カードなんだな……と思った。
話が前後するけど、面接で聞かれる転職活動の理由としても理解されやすくて助かった。

あとは流れに乗って手続きして、ひたすら仕事を片付けて、後悔がないように会いたい人に会いに行って、遊び倒して、気づいたら退職していた。

現職の決め手は、似たような求人の中でも一緒に仕事をする立場の人たちの雰囲気が好みだったことと、
知り合いの知り合いが面接官だったこと。
入社したら同じ部署に別の知り合いがいたのはめちゃくちゃ笑ったけど、
その人含め面接の印象通り信頼できる人たちばかりで、今のところ居心地が良くて助かっている。
仕事の内容は予想通りだったことも予想と違ったこともありつつ面白がらせて貰っているので、適職だと感じているし、現場の人たちからも少しでも私が来て良かったと思われていると良いなという煩悩も生まれてる。

とは言いつつも、
変化のない職場なんて無いし、これから慣れて私の心境も変わるかもしれないので、前職の禍を転じて福と為せたのかは退職するまで分からない。
分からないなりに引き続き粛々と働いて、お金を稼いで、マイペースに暮らしていけたらと思う。



以上、初めての投稿企画への参加でした。



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