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バリキャリへの自意識解除

昨日、スタートアップを中心に複数社のCHRO的な仕事をされている方(Mさん)とお話する機会があった。
Mさんは、新しく福岡で事業を始めようとされていて、曰く、

「なんとなくだけど、福岡は関東と比べ、女性のキャリア観の違いを感じた」

とのこと。

もちろん、考えはどんどん変わってきているだろうし、会社や状況によって一概に言えないことは前提の上での話だったのだけど、福岡出身の私としても、Mさんの言わんとしていることは肌感覚でわかる。
どうしてかというと、昔の自分がそうだったから。(論拠がN=1というのが残念過ぎるけど)

福岡に帰って(数少ない)友達に会ったりしたとき、

「仕事好きなんだね」
「仕事バリバリやっててすごいね」

って思われたら嫌だな~ってうっすら思ってしまう自分がいる。
自分みたいな奴が「仕事好き!」と言うなんて気恥ずかしいし、すごいと言えるほどやれてない、おこがましいという謎の自意識が原因なのだけど。
具体的に誰かに何か言われて嫌な気持ちがしたことがあるわけじゃないのに。今までの経験の中で自然とインストールされちゃってるのかな。

そして、Mさんは、女性の労働市場という意味で福岡にポテンシャルを感じたとも言われていた。

自分を成長させたいという好奇心

就活では地元の企業に全然受からなくて上京してきた私は、3年で仕事は辞めて福岡に帰ると心に誓っていたし、働くことはいや、ずっとふとんの中でじっとしてたい、と思っているタイプだった。

なのに、当初の想定とは違い、今でも働き続けていて、しかも、結構せっせと働いているのはなぜなんだろうか。
仕事が大好きだから?バリバリやれるほど能力が高いからなの?(いや違う)

ちょっと前に、ラブグラフのCCO村田あつみさんと「北欧、暮らしの道具店」の店長佐藤さんのこの対談を読んだときに、その理由が(働き始めて10年以上経ってようやく)わかった。

それは、仕事によって自分の能力が向上していくことに興味があるから。
そして、そのパワーアップした能力で、人の役に立てることの面白さを知ったから。

成長できるような仕事を与えてもらって、役に立てるようになるまで育ててもらえたというありがたさの賜物でもある。

本来的にはひきこもりで弱い自分なのだけど、そんな自分が、どんなふうにパワーアップして、持っている能力や巡ってきたチャンスを活かし、人の役に立てるのか、社会(家族や近い友人ではない遠い存在)へ還元できるのか、というのを知りたい、というのが今は原動力になっている気がする。(ストレングスファインダーの収集心と学習欲が大きく作用しているかも)

この気持ちって、性別や地域や年齢などに関係なく共通して抱けるものなんじゃないかと思うのだけど、そう感じれるようになるまでのチャンスが巡ってくる確率・回数には違いがありそうだ。
その機会の偏りによって、キャリア観にもグラデーションが生まれるのかな。

もし、11年前にタイムスリップできたら、入社式前日に博多駅で、会社になんか入りたくないと泣いていた自分に、

「自分で自分の変化に興味を持てる人であれば、バリバリやれなくても大丈夫だよ!」と伝えたい。
そのうち、成長への好奇心という原動力に気付けて楽になれることを知ってほしい。

(そして、超おせっかいで恐縮だけど、Mさんの会社の中にもし私みたいな人がいたら、働きたくない奴ではなく、ぜひポテンシャルとみなして、仕事のチャンスを通じて、バリキャリへの自意識解除をしてもらえたら嬉しいです)

変わっていく自分を味わう楽しさ

いろんな巡り合わせによって変化していく自分は、周囲の人の役に立てるようになっている時もあるはずで、人の役に立てる、貢献できるというのは、何にも代えられないごちそうなんだよな~

仕事が好き!とまっすぐ言える人に憧れはするけど、今の私は、変わっていく自分が楽しいから仕事も面白いです、となら言えそうだ。

仕事に限らず、ライフイベントや人生のなんでもそうだけど、変化を、怖がらずに、好奇心を持って楽しめる自分であれたらいいなぁと思います。

三連休中日のゴールデンタイムに、こんなことをちくちくと考えて言語化している私でありました。

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