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好きな音楽のこと(#スキな3曲を熱く語る)

『LIFE』発売年に生まれた若輩者だが、小沢健二の作る曲が好きだ。


オザケンの作る曲は、苦しくて悲しくて寂しくてもがいていても、それでも軸足を必ず明るいところに置こうとしている感じがして、それにぐっと惹かれる。

明るいところにいたい。
だからといって暗さや不都合な真実から目を背けたり、蓋をしたりするんじゃなくて、
苦しさや寂しさや、決して明るいだけじゃない側面が世の中にあることを知りつつも、それを含めて肯定し、明るさを信じるようでいたい。

そんな人生の根底にあってほしい3曲。






★オリビアを聴きながら(ハナレグミ)

オザケンについて語っておきながら初っ端から他のアーティストで恐縮だが。

失恋をするならこの曲が似合うようでありたい。

あまりに有名な原曲は、ひとりの部屋で静かに流すのが似合う曲だけれど、それを会場で、たくさんの観客とともに一体となって大合唱する。みんな楽しそう。

一人ひとりが抱える孤独はそれぞれにしかわからないことだけど、その孤独を持ち寄って、晒すでも明かすでもなくただ共有して笑い、大丈夫だよね、前を向けるよね、と確かめ合う感じがグッとくる。




★春にして君を想う(小沢健二)


結婚するならこの曲が似合うようでありたい。

君とゆくよ 歳をとって
お腹もちょっと出たりしてね?
そんなことは怖れないのだ


誰かと一緒に生きていくことは、未来は明るいと盲目的に信じることじゃなくて、

歳をとって、容色が衰えたり、できないことが増えたり、
ひとりではないからこその苦労を経験したり、ひとりでないはずなのに孤独を感じたり。

そういうことが起こることを知りつつ、それでも、いや、それも引っくるめて、ただ静かに隣りにいたいと覚悟を決めること。

結婚に限らず、誰かと人生を共にするなら、そうでありたいなと思う。

君は少し化粧をして 
僕のために泣くのだろうな
そんなことがたまらないのだ




★天使たちのシーン(小沢健二)

自分のお葬式は、この曲が似合うようでありたい。

愛すべき生まれて 育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則
神様を信じる強さを僕に
生きることを諦めてしまわぬように


自分の葬式でこの曲をかけて、救われる誰かがいるのなら、それは幸せな、やりきった人生だったと言えるだろうなと思う。

それはきっと次の世界を生きる人に何らかのバトンを渡した、受け取ったと思ってくれる人がいる、ということだ。
そしてその人に、神様を信じる強さを、自分亡き後、前を向けるように後押しする支えを残せていたら、それはもう私が自分の人生でやりたいことを全うしたと言える。

あと何年かかるかな。
きっとずっと先になってしまう。
それまでは生きないといけない。

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