みんな同じと思ってた
いもあんです。
私は中2の時に自分の視力が落ちていることに
気が付いて、それから眼鏡をかけたのですが
息子は幼少期から視力が0.1もなかったようです。
ようです。
というのは、小学校で視力検査を受けるまで
周りの誰も気づいていなかったからです。
幼稚園に入るまでは一緒に家にいるか
公園で遊ぶかでしたが
公園でも一人で走り回っていることが多く
特に見えていないとは思っていませんでした。
幼稚園では、マイペースですね
と言われましたが
まさか、周りが見えていなかったからだとは
私も先生も思っていませんでした。
園庭でサッカーしたり
お友達と走り回ったりもしていましたし
全くと言っていいほど
他の子と変わらないと思っていました。
年長さんで3歳半検診を受けた時
視力検査でアレッと思うことはありました。
見えているだろうと思っていたのに
正解率が半分ぐらいだったのです。
全く正解していなければ
詳しく視力を調べましょうとなるのですが
悲しいことに、半分はあっていたのです。
大きくなってから聞いてみると
検査する人の手の動きを見て考えていたり
クイズをしているような、そんな感覚だった様で
全て見えていたのではなかったそうです。
どうしてそんなことをしたのか
見えないなら見えないと言わなかったのか
そう問うと
この状態(はっきり見えていない)のが当たり前だと思っていたから
思いもしない答えが返ってきました。
考えてみれば、生まれたときから
世界はボヤっとしているものだと思っていたら
その中でどう対応するかを身に着けることになります。
だから、どうしてみんなはそんなに
早く動けるのだろうと思っていたそうです。
小学校の1年生であれば
休み時間は外で遊びましょう
と、教室から追い出されることが多いわけです。
年配の先生でしたから、なおさらでした。
ところが、彼にしてみれば
気が付いたら教室には誰もいなくて
外へ行けと言われても
ぼやぼやの世界ではみんながどこにいるかなんてわかりません。
教室で本を読んでいた方が安心できるわけです。
初めて眼鏡をかけたとき
ほんとうに驚いていました。
初めてはっきりとした世界を目にして
とても感動していた姿が思い出されます。
彼は年長さんからサッカーを始めていて
当然メガネはかけていなかったのですが
感覚だけでやっていたのだなあと
つくづくすごい人だなあと思います。
ヘディングをするとき
周りの大人から、怖がるな!とよく
言われていました。
今思うと当たり前ですよね。
急にボールが見えるのですから。
どうしてみんなは怖くないんだろう。
自分の頑張りが足りないのかな。
彼はいつもそう思って
人一倍努力していたのだと思います。
その癖がずっとついているのでしょうか
今も周りに追いつけるようにと努力して
たくさんの本を読み続けています。
ちょっと自分を休ませてあげてと思うのですが
本人は休んではいられないようです。
今週も読んでくださり、ありがとうございました。
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