カラフル

Black Lives Matterのハッシュタグをつけ、人種差別の撤廃を訴える人が目立った。

多くの著名人が真っ暗な画面とハッシュタグをつけてSNSに投稿する中、Nulbarichのフロントマン・JQは少し違うアプローチをした。

彼はLAの街に描かれた「Black Lives Matter」の鮮やかなウォールアートをインスタのストーリーでシェアしたのだ。


真っ暗な背景とハッシュタグ。なんだかとても威圧的で。ピリピリしていて。
もちろんすぐに考えなくちゃいけない問題ではあるけど。
私はそこから「現状を絶対に変えなきゃいけない」という必死さより、同じ仮面を被った人がたくさんいるような不気味さを感じた。
1番近い奇妙さはKing Gnuの『Flash!!!』のMVに出てくるあの人たちみたい。

画像1


King Gnu 『Flash!!!』(https://youtu.be/j_NHrPC3ij8)より


そこに鮮やかさを入れてきたJQ。ポップに。ポジティブに。
「LAはこんな感じ〜」みたいな。
張り詰めた部屋に入り込んだポカポカ陽気の風のようなピースフルな投稿に心がちょっと軽くなった。


BlackLivesMatterを真っ黒な画面で表現するのはなぜだったのだろう。
緊迫性を示すのは十分だ。
「Black」Lives Matterだから?それだと「肌の色で差別するな!」というメッセージと矛盾する何かを感じるのは私だけ?

他にも手段はあったんじゃないのか。
人種差別に苦しんでいるのはアフリカ系アメリカ人だけではない。どうせ人種差別をなくすなら全部一気になくすべきじゃないか。


緊迫性を示す黒
ポップなカラフル
世界はどっちを取るのか。

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