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逃避行未遂

とある域まで追い込まれ、というか自分で自分を追い込み、今日は朝5時半から電車に乗って群馬の太田まで飛んでた。本当は2日ほど居て帰らないつもりだった。寝れてない体で片道2時間半揺られる。後半にさしかかり電車の窓からは素敵な景色がみえてた。その景色をみてもなにも感じられなかった。自分はもうここまできてしまったと思った。ネットで検索しうつ病の診断テストをした。いつ連絡がきてしまうかドキドキドキドキ胸はつかえ、目を瞑っててもグルグルする。太田についた。寒かった。とりあえず中に入れるような場所にいこうと思った。私は東京に慣れすぎていた。寝れてない体で、寒すぎるし、徒歩24分を歩く気になれなかった。群馬にきた目的は、back numberの「西藤公園」という曲のモデルの公園観光、「人のセックスを笑うな」ロケ地の西桐生駅観光だった。太田駅は西藤公園の割と近くだった。でも徒歩20分だった。もう帰ろうと思った。太田駅からまた来た道を戻る。帰りの電車は気持ち良いうたた寝ができた。結局12時には家に戻った。へとへとだったし、何やってたんだと思った。母から連絡がきた。一緒に学校に行った。電車の中で泣いた。思ってたより、優しいし分かってくれた。今日、あのまま居残らずに帰ってきてよかったと思った。まだここに居たいと思った。学校もやめないでやってもいいかと思った。行きの途中、燃え殻さんと二村ヒトシさんの「夜のまたたび」を聴いていた。おみくじの話をしてて、私も自分のおみくじをみた。「短気はせず」と書いてあった。ほんとに、帰ってきてよかったと思った。母と学校の帰りに遅いランチをした。こんなに美味いと思ったのは久しぶりだった。ほんとに1日だったのかと疑ってしまうぐらい今日1日が長かった。母に会うまでは今日、太田まで行って何もせず帰ってきたのは電車代と時間の無駄だと思っていた。今は、何もせずに帰る選択をした自分と、とにかく優しくしてくれる母の素晴らしさを思う。こんなふうに思うのは早朝から昼にかけた無駄な行動によるものだと考えることにする。どうせいつかしょうもないことに使われる4000円、今日のために使われて本当によかった。今日は確実に今後の人生の分岐点だった。