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眼鏡をかけても見えないもの

下唇に口内炎が3つも出来たそこの君!
それはそれとして、俺がimmorだ。

我は消臭力ぞ。
我の存在無くして、民は無し。

目は口ほどに物を言うーーーーー。

ーーーー目は心の鏡。

ーー目は焼き肉のタレ。ーー

このように、日本では昔から“目”にまつわる諺や慣用句が数多く言い伝えられてきた。

先に挙げた言葉通り、目を見ればなんでも分かると言うが、その目だって見られているわけで。
つまりは「深淵を覗くとき、深淵もまたコチラを覗いているのだ。」状態なわけで。

人を見る時は自分も見られている意識を持つことが必要ですわな。

そんな私の視力は、なんと0.01以下!!
普通の視力検査(丸に空いた穴の方向を当てるやつ)では測定不能な領域!

すなわち、眼鏡をかけないとまともな視界は確保できない、か弱き生き物なのである。
だからみんなは私に優しくしないといけないのである。

とまぁ、こんなクソ雑魚視力では
人の本質を見抜く事も困難なわけだ。
故に人に騙された経験も数知れず。

例えば、道を歩いている時とかね。
向かいから来た人に道を譲る為に、我輩がみずから左へ避けたというのに、その人も同じ方向に動いて私の行く手を阻んできたのだ。
それを避ける為に右へ動けば、その人もコチラへ。

そうやって「新宝島/サカナクション」のPVにある、左右に移動するステップのような動きを何度か繰り返して、ようやく私は赦されたのか、その人は静かに通り過ぎていった。

あっ、あとアレもあったな!
ついこの前の事だよ。
近所の公園にあるブランコに乗ろうと思ったら先に乗ってるガキがいてよ、「次代わるから」って言ってたのにいつまでも乗ってやがるんだよ。

しばらくすると、ソイツの好きな女の子が来て、その子に交代したんだよ。
オレ許せねぇっすわこんなの…。

なんなら2人乗りしてハシャいでるしよ…。

パッと思いつくだけで、人生で2回も俺は騙されてきた。
こんな屈辱を何度も受けてきた俺の人生に同情してくれるってんならよ、

朝目覚めた時に「なんだ…こっちが現実か…」なんて思わないで、この現実を夢みたいに過ごしてみようや。

愚民が反旗を翻したとて…
我の敗北などあり得ぬ…ッ

人の目を見て話せと人は言うけれど、言いつけ通りに目を見て話そうもんなら、容赦なくこちらの本質を見抜こうとしてくる輩っていますよね。

すんごい試されてるなぁって感じませんか?

あと、その手の人ってやたら目ヂカラが強いんですよ。
それでひと通り会話を終えたらあの決めゼリフを言ってくるんですよね。

「あなたって○○でしょ」


ってね。
なにをアンタ、占い師みたいな事言ってんねんって思いませんか!?

「少ない情報であなたの本質を見破りましたよ」ってドヤ顔してるんじゃないよ。
ホント、軽々しくコチラの本質を見破ろうとしてくるんじゃないよって。
こちとらからっぽな人間性でやらせてもらってるんだから、本質もクソもないっちゅーに。

ゴミ場を漁るホームレスと同じ事だよアナタのやってる事!
そんなところに良いものなんかないよ!

もうね、俺は飽き飽きするくらい「あなたって○○でしょ」って言われてきました!

「あなたってガリガリくん好きでしょ」

いや、今食ってんだから
好きに決まってんでしょうよ。
コンポタ味はあんまり好きじゃないけどね。

「あなたって1000年に1人の逸材でしょ」

そりゃこんな天才は他にいないんだから
誰でも分かるでしょうよ。
あと、別に褒めても10万円しかあげないからね?

「あなたって宇宙の化身でしょ」

そんな自信満々に言われても、
誰の目にも明らかでしょうよ。
俺こそが宇宙の化身であることなんて。
我…は、消臭の王…ぞ。
消臭の魂は…不滅…なり。

結局のところ、少し話したくらいで分かる情報なんか、この程度のもんですよ。
読者の皆様は本質を見抜こうと躍起にならないで、もっと純粋に会話を楽しみましょうね。

宇宙の化身との約束だぞ!


では前置きはここまでにして、さっそく表題の件について語ろうか。

「眼鏡をかけてもみえないもの」

眼鏡は0.01以下の視界すらもクリアにし、この世のあらゆる物をボヤけた世界から救いだしてくれる魔法の医療機器だと思い込んでいた。

初めて眼鏡をかけた時の衝撃なんかは、
まさしくそのくらいの感覚であった。

あれ?遠くの席からでも黒板がハッキリと見える…!板書がスラスラだ!
でもノートにも教科書にもラクガキばっかり描いていた俺には関係なかった。

目を細めて見ていたせいで、メンチ切ってると勘違いしたヤンキーに絡まれる事もない…!!
いや、俺の住んでる地域は治安が良いからそんな物騒な出来事は遭遇した事なかった…。

えっ?眼鏡かけてるとインテリに見えてカッコいい…!
でも実際は偏差値も平均以下だし、カッコよく見えてるのも自分だけか…
はたから見たらただのキモオタかも…。

そう、眼鏡というアイテムひとつで俺の世界は全てが変わったんだ。
なんて事ない、ただいつもより視界がクリアなだけなのに。

でもね、この広い世界には眼鏡をかけたくらいでは見えないものがある。

それはね

“心”じゃよ。

眼鏡をかけて視力を矯正しようとも、この目では映せないモノ。

それは、“心”なんじゃよ。

さっき挙げたように、人の本質を見抜こうとする輩はぎょうさんおりますわ。

でも本質っちゅうもんは、そんな簡単に映し出せるチャチなもんじゃあ断じてねえわけです。
眼鏡をかけたくらいで世の中の全てがお見通しってわけにはいかんのです。

ふん、奴がやられたか。
所詮は出来損ないの面汚しよ。
愚民共に本当の恐怖を教えてやろう。

そりゃあ人の心が分かったら楽しい事もいっぱいあるだろう。

(なんかカレー食いたいなぁ)と考えている人に
「えっ?今日カレー食いに行っちゃう?」とか言いたいし、

(うわぁ…傘持ってないのに雨降ってきたよ。)って考えている人に
「おい、俺の傘に入れよ(イケボ)」って言いたいし、

(もう人生ダメかもしれん…死のう…)とか考えている人に
「とりあえずスプリンクラーのモノマネしまーす!ヌッ…スププププププッ」って言いたい。

とにかく先手先手で動いてしまえば、周りからも一目置かれるクールな存在になれること間違いなしだ。

でもよ、人の心は"読めないからこそ面白い"ってもんじゃねぇか?

世界に平和が訪れた。
つかの間の・・・

いや、そんな事もないか。

確かに、いつでも人の心が脳内に響いたりするのは正直ウザったいよね。
都合よくターゲットを絞って、
聞きたいときだけ聞けるようになんねぇかな。

ん?なんかが聞こえてきた…

これは…読者諸君の心の声!?

「スプリンクラーの
 モノマネってなんだよ!」

正解ですね?
これがメンタリズムです。

immor




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