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#14 キウイの金言 時差10時間の英語面接

みなさん、おはようございます。

真夏の熱帯気候フィリピン、マニラにいるケントです。
滞在はかこれこれ3週間目に突入。

東京より気温は若干低くて過ごしやすい雨季。ベタつく湿度に汗が止まらない。

地震の次は台風と自然災害が心配な日本。
Yahooニュースを開いて毎日何事もないかチェックする日々。
無事に1日が終わる幸せを忘れずに。

今回マニラにきた理由は3つ

1 船員の健康診断
2 船員のトレーニングSTCW
3 現地バーバーでの散髪研修 (おまけ)

つまり、、、
クルーズ船に戻ることが決まったのだ。

いま現在マニラで乗船前のプロセス真っ只中。

海外を侮ってはいけない。

自分のミスで色々あり最悪な出だしだったけれど。
奇跡的な軌道修正に成功し毎日奮闘している。

全ての書類をクリアして乗船日、乗船する港が知らされるためまだ気は抜けないけれど。新たな冒険の始まりまでもう少し。

発端は今年4月。

クルーズ船元クルーの筆者はニュージーランドにてワーホリをスタートさせたばかりの頃。

北島と南島を結ぶクック海峡フェリーに加え夏にはクルーズ各社の大小様々な船が寄港する港町ピクトンでバリスタとして働いていた。

勤務先のサンドイッチショップは大忙し。
朝6時半〜夕方まで通しのフルタイムを週5でこなし充実した日々を送っていた最中、一通のメールが。

カムバックを目指していたクルーズ業界。
ずっと憧れていたスイスの会社からのオファーだった。

ジョブアラート


日本の就活サイトと同じで、クルーズ船会社直接もしくは提携する仲介業者(エージェンシー)にメールアドレスと希望職種を登録。
するとそれに近い求人が出る都度メールが届きいち早くレスポンス出来ると言うわけだ。

船で何をしたいのか。

最初のコントラクトは香港のスタークルーズという会社、8か月のウエイター契約でブッフェレストランとして乗船。
その後、アメリカのプリンセスクルーズでフォトグラファーとして4回の契約(コロナを挟む)を経て退社しワーホリへ舵を切ったのがこれまでの経緯。

寄港地でのコーヒー、カフェ巡りが日常になり、コーヒーファーム🇬🇹にも船のツアーで行った。
いつしか自然とコーヒーを自分でいれるようになり…カフェイン中毒者の決断。

韓国のプサンにある行きつけカフェで勉強し軽井沢でバリスタデビュー。
そしてニュージーランドでバリスタとして現地採用され稼げるワーホリを体現。

先行きを不安視していた時期も多々あったけれど振り返れば順風満帆な一年に。

ワーホリ後のビジョンは船カムバック、目指すポジションはバリスタだ。
ゲストが求める美味しいドリンク全般に応える素敵な仕事。

ニュージーランドで飲む良質なフラットホワイトとろける口溶けを船で再現したい。

船での時間はより特別なものにするだろう。

ただ現実問題バリスタポジションはそう簡単には空きが出ない。

SCA(スペシャリティコーヒーアソシエーション)の資格はとったけれどそれが大きな差を生むわけでもないのが正直なところ。

クルーズ船に乗ったことがある人ならお分かりだろう。

船内はバーだらけ。

クルー専用のバーもあり船好きにはアルコールが必要なのだ。

高校の友人がバーテンダーとして最近大活躍。
タイトルレースで勝ち海外に行ったりと活躍の幅を年々広げ独立が実現間近。
彼の作るフルーツカクテルは魔法がかかったかのような味わい、本当に言葉で言い表せない美味しさで感動がある。

表現の幅が深く所作に見惚れたバーテンダーのお仕事っぷり。
そこでまずはバーウエイターとして乗船しお酒を覚え実務経験を積もう。

そんな答えに辿り着いた。

ポジション : バーウエイター

次はどこの船会社を選ぶか。

元々あったアイデアを確固たるものにしたのがニュージーランドでの経験。
南島のピクトンには前述した通りクルーズ船が寄港する。

これまでは船側の人間

朝方港につけばいつも通り外出、街歩きをして夕方には下船。
船は次の目的地へ向かう当たり前の日常。

寄港地でクルーズ船を迎える側に

クルーズ船が来た日、どれだけ大きなインパクトを与えるか体感して思うこと。

ピクトンのような小さな街(人口4000)にロイヤルカリビアンのようなメガシップが来ると街はパニック。
乗客が街の人口に匹敵しクルーも入れればそれ以上➕一般の旅行者(船が来ることを知らない)が同時にお店に押し寄せる。

トースト待ちの列はお店の外にまで伸び15〜20分待ち。コーヒーを届けるにもお客さんが見当たらない中々なカオス。

街は人で溢れかえりお店の数も限りがあるのでどこも大混雑。
言うまでもなく売り上げはふだんの3.4倍に。ビジネスとしてのインパクトは絶大だ。

ただ元クルー目線からすると色々考えてしまう。ここまで大きな船はリスクもある。
行ける港も限られるし港に着いて優先されるのはゲストの外出、やっと外出できても行きたいお店もゲストでいっぱいなんてことも起こりうる。

何より街への負担が大きい。

オーバーツリーリズムどうこうではないがクルーズ船寄港に良いイメージを持たない人(ビジネスは別として)が一定数いるのも事実だろう。

クルーとして乗るなら小さめの客船に。

船の醍醐味はやはり寄港地。

ドッキングできる港の数はメガシップよりかずっと増える。

クルーズ各会社はホテルの⭐︎と同じでランクがある。
チケットが高いラグジュアリーラインと言われるクラスはやはり少なめの客数設定に。
クルーの数は一定数いるためより質の高いサービスを提供できるわけだ。

そこでだいぶ前から目をつけていたのがスイスに本社がある会社

バイキングクルーズ

今年年末から日本市場に初進出。
ちょうど日本語ネイティブを探していたためここぞとアプライ。

次の仕事に提出が必要な書類作成をキウイマネージャーにお願い。
数ヶ月前、オンライン面接をしたお相手もこの方。

LETTER OF REFERENCE,
CERTIFICATE OF EMPLOYMENT

特に推薦状の内容は絶賛の嵐…それも翌日納品。

仕事の質、スピードともに見習いたい。
面接台本のチェックも快諾。

マネージャー直伝英語面接のポイント

“Don’t sell yourself short.”

「自分の能力を必要以上に控えめに表現しない」


心に響いた金言。

自分を安売りするのはもったいないよと。
文面に滲み出ていた自信のなさ、遠慮がちな表現。

経験やスキルを自分を知らない相手にどうアピールするか。
ストーリー性、希望職種との擦り合わせ。
全力で肯定。

中田敦彦さんのYouTube大学、では参考になる本がたくさん紹介されているし、面接スパルタYouTuber CareerVidz から滲み出る覇気は準備の活力に。

職場のアイルランドワーホリガールにも面接練習を手伝っていただいたり。

みんな優しい…!!!

スイスに朝がくればニュージーランドはすでに夜、時差は10時間。

面接当日まで微調整を加え続けた台本は無印の手帳。ドミトリー暮らしだったので閉店後のお店のオフィスをお借りしiPadをセット。

1人心落ち着く場所で自信を持って臨めたオンライン面接だった。

念願の内定通知。

職場の全員にありがとう。

それから実に5ヶ月。
もう少し長く勤めたかったというのが本音だけれど、次のステップへ進む時。

ニュージーランド最後の1週間は車を借り大自然をラウンド。

ここにワーホリ完結。

新たな会社、
新たな船、
新たな仕事。

世界のどこかで6ヶ月間の現実逃避。
寄港地ではカフェと古着屋を巡る旅。

インスタグラムに今後も更新してきます!

次回以降、もう少し詳しくマニラ滞在について書きます。

今日も良い一日を!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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