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佐渡、清水寺(京都の”きよみずでら”、では無くて、”せいすいじ”)を訪れて。

#佐渡 #清水寺 #桓武天皇 #順徳上皇 #承久の乱 #北条義時  

子供の頃、訪れた記憶のあるお寺。
何だか侘しくて、でもひっそり佇む姿がとても印象的で忘れられないお寺。
 
今年9月、宿でチャリを借り、一通り用を終えた際、さてどこに行こうか、やはり、“あの清水寺に行きたい!”と思って、向かうことに。
地図で見ると、ただひたすらまっすぐ行けば良いようで、道を尋ねた地元の男性達は皆、口をそろえたように「10~15分くらいで着く」と。(車の場合だったよう)
信じて走り始めたら、なだらかな登り坂。なだらかだけど、延延に続く登り坂。久しぶりのギアチェン無しのチャリ。しかも、自分の自転車と違って、サドルが硬く、更にこの日に限って太陽がまぶしい!汗がぼたぼたと落ちるけれど、いちいち拭いていたら。。。と途中から汗を拭くのもやめた。(しっかり肌はやられてしまったけど)
途中、新穂銀山跡という看板があり、興味をひかれたけれど、時間が心配で、ともかくもお寺を目指した。
とお~~~~~い、まだ~~??
と叫びつつ、途中は降りて、少し引きながら歩いたり。そして遂に到着!

清水寺 到着!

門の仁王象が、まるで初めてお会いするようで、人に似て、少し愛嬌も感じて。東大寺の力強い筋肉隆々の、ただただ力を見せつける仁王様とは全く違う。柄も知れず、不思議な気持ちになりながら、ご挨拶。
石畳の先にはまた山門が見える。やはり美しいお寺だ。
 
山門をくぐると広い敷地の奥に、京の清水寺を思い起こすお寺がどんと、でも静かに現れた。


仁王像
山門

ある僧侶がこの地に一晩泊った際、子供の神様が現れて、寺を建てるように伝えたという伝説があるそう。桓武天皇がこの話を聞き、京都に来たくても来れない人のためにと寺の創設を命令。京都の清水寺に模して、808年に造られた。
 
脇の階段をそろそろと登り、本堂に。
ずっとしばしたたずんでいたくなるような空間。

Niibo Sado Seisuiji-temple
Legend says, when the monk stayed overnight in this place, the child deity appeared and suggested to construct a temple. Emperor Kanmu heard this omen and ordered the monk to establish a temple for those who wanted to come to Kyoto for temples but could not. It was built in 808 to, imitating Kiyomizu-dera Temple in Kyoto. Decayed partially, silent... It's a good space for a meditation.

Niibo, Sado, Seisuiji-templo
La leyenda dice que cuando un monje pasó la noche en este lugar, la deidad infantil apareció y sugirió construir un templo. El emperador Kanmu escuchó este presagio y ordenó al monje que estableciera un templo para aquellos que querían venir a Kioto para los templos pero no podían. Fue construido en 808, imitando el templo Kiyomizu-dera en Kioto. Descompuesto parcialmente, silencioso... Es un buen espacio para una meditación.

今年は鎌倉殿がやたら人気を集めていますが、1221年の承久の乱で、北条義時に敗れた順徳上皇は佐渡に配流された。子供の頃、ここに来た時も、“いつか京に、京都に戻りたいと願い続けたと聞く。きっとこのお寺にも来ては京都を懐かしんだのでは。。”と想像したものだが、今回の旅で、上皇がもう戻れないのだと絶望し、食を絶って命が切れたと聞き、その人生を思い、より哀しくもなった。
 
帰り道は下り坂。風が心地良く、稲刈りの進む田んぼに挟まれた小道を進みながら、もう一泊するプランにすべきだったなぁ。。。と。
 
佐渡は自然が美しく、トキが舞い戻り、自然に優しい、歴史深い島である。

トキ

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