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【英語表現紹介】バイデン大統領とトルドー首相の会談の記事より②(ニューヨークタイムズ)

こんにちは、英語表現ライターのイミシンです。

前回、こちらの記事で、アメリカのバイデン大統領と、カナダのトルドー首相との会談についてのニューヨークタイムズの記事に出てくる英語表現を、いくつかご紹介してみました。

ニューヨークタイムズの対象の記事も、再度リンクを貼りつけておきます。

さて今回も、この記事に出てくる英語の中で重要と思われるものをピックアップしてご紹介していこうと思います!

1.executive order「大統領令」

"The executive order imposing a tariff on cheese was criticized by America's allies."
「チーズに関税を課す大統領令は、同盟国からの批判を浴びた。」

まず一つ目の表現は、"executive order"「大統領令」です。特に、アメリカのニュースを読むうえでは欠かせない表現ではないでしょうか?

先に"order"の意味から解説します。これは、レストランなどでは言葉通り「オーダー、注文」という意味もありますが、より一般的に、「順序」、「秩序」、そして「命令」などの意味があります。今回は「命令」の意味で用いられています。

次に、"executive"を解説します。これは、一般には、形容詞として「執行する」、名詞として「執行者(企業の経営者や役員など)」という意味があります。
そして、特にアメリカでは、"the Executive"で「行政長官」、その中でもさらに、"the Chief Executive"で、「大統領」を指すことがあります。"Chief"や、"Executive"の語頭は大文字で書かれることが多いです。

以上より、"executive order"で、「大統領の命令」→「大統領令」という意味になります。ぜひ覚えておきましょう。

2.make a fool of oneself「バカな真似をして物笑いになる」

"When I was a junior high school student, I always made a fool of myself to become a popular person."
「中学生のころ、私は人気者になるためにいつもふざけたことをしてお笑いものになっていた。」
"Don't make a fool of yourself!"
「バカな真似はするな!」

先ほどとは異なり、俗っぽい表現になりましたね。少し汚い言葉ですが、"fool"は、「ばか者」という意味を持つ単語です。

これをイディオムとして、"make a fool of oneself"とすることで、「自分自身をばか者にする」→「バカなまねをして物笑いになる」という表現として使われます。

一つ目の例文は、発言者自身がふざけた真似をしていたエピソードについての発言であり、二つ目の例文は、ふざけた真似をしている相手を咎める意図があります。

応用として、"make a fool of ~"の"~"には、"oneself"以外のワードも入れることができます。この場合は、「~をばかにする」というニュアンスで用いられます。
ご参考までに、例文を一つ用意してみました。

"I don't like my boss because he sometimes makes a fool of me."
「私は、時々ばかにしてくる上司が好きではありません。」

3.in person「直接、じかに、生で」

"I strongly hope that we will be able to have a conversation in person next year."
「来年は直接会ってお話しできることを強く望んでいます。」

今回ご紹介する中で、最も重要度の高いフレーズですね!
特に、このコロナ禍、ビデオチャットなどの会話ツールと対比することで、このイディオムは便利に使えること間違いなしです。

この"in person"は、「(メールや電話、ビデオなどを介さず)直接、じかに」という意味のフレーズになります。

似た表現としては、"face to face"「直接顔を合わせて」、"in the flesh"「生で」が挙げられます。お好みで使い分けるといいでしょう。

今回のニューヨークタイムズの記事で取り上げられている、バイデン大統領とトルドー首相との会談は、このコロナ禍の影響もあり、ビデオチャット上でのものとなりました。
そこで、会談の最後にバイデン大統領は、トルドー首相に向けて「直接お会いすることを楽しみにしている」と表現するときに、この"in person"を使いました。

4.最後に

今回ご紹介した表現は如何でしたでしょうか?
それぞれ使われるシチュエーションや表現の固さはバラバラですが、覚えておいて価値のある表現ばかりだと思います。特に最後の"in person"は、ビジネスでもプライベートでも使ってみてくださいね。

繰り返しにはなりますが、元のニューヨークタイムズの記事も、ご興味があればぜひ読んでみてくださいね。

もし、他に取り上げてほしい題材がありましたら、ぜひコメントをお願いします!

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