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「MINAMATA」

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ジョニー・デップが製作・主演を務めた映画「MINAMATA」を
uniさん主催の試写会にご招待いただき観てきました!
観たかった映画の一つだったのでものすごくうれしかったです。

MINAMATA

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この作品は、水俣病を伝えた写真家ユージン・スミスの伝記映画で、
ユージン氏とアイリーン氏が1975年に発表した写真集「MINAMATA」を基に作られた。

■あらすじ
1971年、アメリカの写真家W・ユージン・スミスは「ライフ」誌に掲載された数々の「フォトグラフィック・エッセイ」で有名になるが、隠遁者となっていた。別の仕事をしていたスミスは、情熱的な日本人翻訳者のアイリーンから、水俣を訪れて水俣病を撮影・記録するよう促される。スミスは、地元の警察や政府の共犯者である[要出典]企業の貪欲さがもたらす破壊的な影響の正体を暴くために最善を尽くすことをついに確信する。水銀中毒と水俣病による沿岸地域の被害を記録するために、彼は日本の水俣を訪れた。水俣病は、化学会社チッソが引き起こした産業公害が原因であった。ミノルタのカメラだけを持って強大な企業に立ち向かい、スミスは壊れたコミュニティの信頼を得て、この物語を世界に伝えるための画像を見つけなければならない。しかし、スミスは現地で厳しい報復を受けることになり、アメリカに緊急送還される。しかし、この報道によって、彼はフォトジャーナリズムの象徴となる。

環境問題とビジネスにおける倫理観

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水俣病は小学校の社会で習って今でも記憶に残っている
公害病なのですが(被害者の写真なども見せられインパクトが強かった)
水俣病をはじめとした公害問題は、近年あまり報道されない。

この作品では教科書では知りえなかった見えなかった現実や
どうしてこのような事がおこってしまったのかをリアルに描かれている。

SDGsが日本の様々な企業でPRされると同時に、
パフォーマンスだけではなく環境問題に対して向き合っていく必要性や
ビジネスにおいての倫理観の大切さをものすごく感じた。
まだまだ日本国内はもちろん世界にも課題や問題は山積みで
一人一人が戦っていかなければならない。


クリエイティブに対しての敬意や愛情


何度も「あぁ~ネットがあれば秒でアメリカに送れるのに…!」という
気持ちになりつつも……
写真を現像する工程を丁寧に描いていることに、
クリエイティブに対しての敬意やこだわりを感じてキュンとしました。

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ユージンにとって、写真を撮る行為は『撮影者も被写体もその魂を奪われる』と
表現している。セリフ一つ一つや映像からクリエイティブとは何なのか?や
表現する、伝える、愛を持って作品を作る…様々な本質が伝わってきた。

私は最近デジタル絵だけではなくアクリル画や油絵を描き始めて、
想いや命を込めているなと思いながら日々作品を作っている。
こういう想いみたいなものって厄介で邪魔に感じるけど、
大事な本質を改めて教えてもらった気がする。


命がけで伝える


映画を見た後にジョニーが記者会見で、
「特別な人に起きていることではなく皆に起こりうる。今いる立場から、ちょっと視野を広げて想像力を働かせるきっかけになればいいと思う」と伝えたという記事を読んだ。

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私は命がけで「伝えた」ユージンにものすごくエンパワメントされた。
しかし同時に環境問題、ジャーナリズム、クリエイティブ……
映画を見ていて何度も唸ってしまったしずっとぐるぐると頭の中で色々考えていた。
何なら今でも考えながらこの記事を書いてる。

この映画の基になった写真集『MINMATA』は彼の遺作。
復刻された写真集、買ってみようかな。


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