『夢中さ、きみに。』を一気見して感じたこと

『夢中さ、きみに。』
ネトフリで一気見したが、最後まで理解が難しかった。途中見るのをやめようと思った。でも、何となく先が気になってしまって一気見していた。
掲示板の文字を撮っては並べ替えてSNSに投稿したり、学校で干し芋を作ったり。
暇では無いけど、そういう、他人から見たら謎で"くだらない"と思われそうなことをしている林は、借り物競争で『かわいい人』に選ばれてから、江間くんに「僕、かわいい?」と聞くようになった。「あー、はいはい」で受け流しているようだが、借り物競争の日を境に仲良くなり、友達として付き合っていくうちに本当に可愛く見えてたりして。
中学の時、異常なくらいモテてしまいトラウマになった二階堂はメガネをしてダサい格好をすることで、クラスメイトから嫌われる道を選んだ。そんな"平和で地味な"日々は、目高と出会って"平和で楽しい"日々へと変わっていった。
昼食を買ってこいとパシリにされる山田は、昼食代を友達に吸われ、自分は食パン1枚で済ませていたが、林と出会い、1歩踏み出した。『いつも揚げ物ばかりの昼食だから、たまには野菜や魚を食べてみてはどうでしょうか!』そんなことを言ってパシリをやめた。

私は、酢豚にパイナップルが入っているのが好きだ。いや、入ってなくても酢豚は好きだけど。入ってくれていた方が嬉しい。

3人の男子の日常が交差する世界は複雑だ。でも、みんな、それぞれ自分に合わせた生き方を模索して人生を生きている。上手くいかないことがあっても、変に周りから嫌われても、言いたいことが言えなくても、あなたが平和で笑える世界になれば、それでいいと思うし、それがいい。
きっと良いことはあるし、悪い日ばかりじゃない。神様はきっといて見てくれている。いつか良いことがありますように。と願う文化がある人間には、きっと楽しくて平和な日々が、いつか訪れる。
悪いことがあっても良いことが返ってくる。そう思ってみるだけで、自然と口角が上がってしまうのは私だけなのだろうか。

神様はいないかもしれない。
死んだ人間が上から見ていなくても、
生きている人間が努力してる姿を見てくれているかもしれない。
少なくとも私は、努力している人が好き。
『努力』は人それぞれだから、会社とか学校とかの成績に出ないものだって立派な努力だ。どっかの誰かが"失敗した、成功した、そういう結果が出たのは、結果が出るまでの過程を頑張ったあなたがいたからだ"とそんなことを言っていた気がする。生まれた環境が良くて、成功ばっかりの人間が、この世にいるかもしれない。
だけど、貧困と少子高齢化が進む世界で、そんな人は少ないだろうと思う。
日々、パソコン・機械・ノート…色んなものに向かうその姿勢こそが努力だと思う。この世の中は、結果と数字でできている。と私は思っているのだが、私は、そんな世界こそが、1番の差別を生んでいると思っている。平等なんて言うが、先進国と途上国に分けて、豊かさだの頭の良さだのランキングをつけている時点で平等では無い。

…話が逸れてしまった。
平等なんて言う割には平等にならない縦社会の世の中で、あなたが少しでも楽しい日々を過ごせたら、笑顔になれる1秒でもあれば、それは平和なのではないだろうか。
あなたにとって、平和な日が一日でも多くありますように。

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