推しがいなくなった

12月30日、夜。
私の大好きだった推しが突然いなくなった。

『12月30日をもって、契約を解除』

意味がわからなかった。
彼が何をしたのか分からないまま推し活が終わった。
デビュー前のグループに出会えて、6人を知って、その中で貴方を目で追ってしまうほど沼に落ちた。
実際に会ったことはなくとも、ライブのDVD、テレビで貴方が映ると嬉しくて、笑顔が眩しくて心が幸せで満たされた。

この6人がデビューする姿を見たい。

いつしか、そんな気持ちも芽生えて、出演する番組をなるベく見逃さないようにチェックするようになった。

でも、突然いなくなった。

混乱の中で寂しさと悲しみが溢れて、大晦日は楽しくなかった。そのまま迎えた元旦は、推しのいない5人の映像を見て泣いた。
涙が出ないように口角を上げて過ごした新年。
まだ残ってる推しの写真がこの世から消える前に片っ端から保存した。
そんなことしたって帰ってこないのは分かってるけど、私を笑顔にしてくれた大切な推し様を忘れたくなくて、集めておきたくて、悲しさを寂しさを誤魔化したくて。

過去に推しグループが無くなった経験は少なくないから、今回も勝手に「私のせいで」と思ってしまっている。

推しが大好きだったであろう場所、私の心の居場所だった場所を残してくれた5人を、これからも応援していきたい。応援したい。

公言すると不幸にしてしまいそうなので、そっと応援していこうと思います。

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