【詩】[銀色の満月よ]

銀色の満月よ あなたは夜の観測者
爛々と見張るその目の見ているものは?
瞬きひとつせず、私たちを舐めまわすように
飽きもせず、不完全で完全なこの世界に、
何かを探し求めているの?
それとも

銀色の満月よ あなたは夜の支配人
あなたに照らされた人が、ほらまた1人、
どこかへ運ばれているよ。
冷たい無言の眼差しは私たちを狂わせる。
いったいこれまで何人を看取ってきたの?
教えて、こそっと

銀色の満月よ あなたは夜の孤独
流されず、ぢいと眺めているだけ。
あなたに見つめられる私は、
明日には此処にいないかも。
たぶんあなたのそばに居るかもね、
そうしたら、あなたと同じ輝きで、
あなたと同じ景色を、
あなたとは違う景色を見るのかも。

銀色の満月よ
この夜を見て何を思う?
銀色の満月よ
あなたに世界を解決できる?
眼差しをくれるだけじゃつまらない
銀色の満月よ
銀色の満月よ…

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