【詩】夏の朝

天青の微睡みにもたれ
せつない透明をキミは眺め
いつか生まれる夏の朝にて「生きてるよ」の応答を待つ

遠い暗闇から間違いのように生まれ落ち
ぼろぼろ零れる体に (それでも) 在った灯り 
これまでとこれからを慰めるように、
ボクを本当に抱きしめたら あまりに脆く
はじまりの朝に疑われてしまう

  ふわふわと強がりのボクはどうしてここにいるのかな
  冬がお似合いのボクはどうして今も生きてるの

本当に抱きしめたせつない思い出を、
もう壊れた思い出をずっと抱きしめて
1000年来の夜の中 せつないボクを抱いたまま……

天青の微睡みにもたれ
せつない透明をキミは眺め
きっと生まれる夏の朝にて「生きてるよ」の応答を祈る
  目の前の空に思う
  呪いにも似た祈りの感情を
  あの入道雲が拾ってくれたらと
  そうすれば、生まれ落ちた夜まで届くかな
  「生きてるよ」と思えるかな

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