【詩】[どっちつかずの冬の曇天]

どっちつかずの冬の曇天、
使われていない終わった畑、
体を冷やすための雨、雨、雨、雨、
それら全部が心の表象、
それら全部が今は心地よい。

外を歩く予定はある。
人に入る予定はある。
そこは安全な場所かもしれないが、
ここより安全ではないことは確か。
どこへ行ってもここより酷い。

何も苦しくない。
元がとっても苦しいから。
ここが喜ばないから何もかもが苦しい。
ここが泣いているから、
死んだ季節がきっとお気に入り。
目を開けたまま介錯を待つ。
もう精一杯やった。

今はそれでいい、それでいい……

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