シェア
あくつ
2024年4月18日 22:54
こんな夜にぽつぽつ泣いているあんな遠くのお月様に、ボクはまるで鏡をのぞくようにそっと触れた。熱く凍える心を、古い風のノスタルジアに忘れてしまったみたい。どうしようもないよお月様。ボクらずっと置いてけぼり。失ったかなしみを夜にそっと仕舞うように、ボクは空っぽを抱えて眠ったんだ。そしたらおはようって朝がやってきた。友だちみたいにあまりにも朗らかで切なくて、ボクのいのちの全部を奪いさろう