一生癒えない傷
これは私の過去のことで、自分と向き合うためにここに残します。
人間として生まれたからには他の人間と密接に関わるということは避けられない。
その中で傷つき傷つけて乗り越えたり乗り越えられなかったりする。
私は小学1年の時に悪い意味で人生に大きな影響を及ぼす人物と関わった。
担任のM先生だ。
彼女は分かりやすく贔屓をし、気に入らない生徒には鉄拳制裁や怒鳴り散らすことなどを平気で行う。
成績が良かったり運動神経が良いと少しのミスは笑って許される。
私は彼女には気に入られず「出来損ないの生徒」として1年過ごすこととなった。
そこからの日々は異常だったように思います。
以下、教室という閉鎖的な空間で私が受けたものです。
1 書き順をミスしたら手をはたかれて爪が割れる。
2 朝ごはん何を食べたか発表する際、祖母がホームベーカリーで作ったモロヘイヤ入りのパンを食べたと発表すると「そんなものは存在しない!嘘をつくな!」と怒鳴られる。
3 よく分からないが授業中ゲンコツを見舞ってくる。
などなど…。
友達が縁日で買って連れてきた金魚を元いた魚にならすためという理由でしっかり結ばれた袋ごと水槽に入れられ数日くらい放置された挙句、その金魚は亡くなった。
という仕打ちもあった。
しまいには親が動き説明会があった。母親はしっかりと戦ってくれたが、彼女は退かなかった。
翌日彼女から呼び出されて、「私はあなたに手を挙げないから。約束。だけど、あなたがもし悪いことをしたら…大きな罰を与えよう。」と不気味な笑顔で指切りげんまんを強いられた。
今思えばとんでもない脅迫だ。
その頃は毎日のように
「今この筆箱で先生に殴りかかったらどうなるかな。」「今ここで学校を飛び出したらどうなるかな。」とか
そんなことばかり考えていた。
わずか6,7歳の子供がこんなことを考える異常な状況だ。
祖母は体罰に対して考えが甘かったから
「先生もストレスがあるのよー。大変なのよー。」と何故か私や母親に説いた。
この小学1年の体験は30代になった今でも鮮明に思い出してしまう。
だから怒られるということが異常に怖いし、咄嗟に 叱られる=攻撃 と捉えてしまう節がある。
今でも私はずっと苦しんでいる。
先生、今あなたは笑って生活しているかもしれない…。
その裏でまだずっと私はもがく事が多くあります。
この傷は癒えることはないでしょう。
人の心は簡単に壊れる。戻すことは至難の業だ。
私はいまだに乗り越えきれていない。
私のような子供が増えないことを心から願う。
そして、体罰や暴言、暴力などにに苦しんでいる子がそばに居たら必ず伝えたい。
どんな理由にせよ「絶対にあなたは悪くない。」ということ。
人を身体的にも精神的にも傷つけることは許されないこと。
そして無理に相手を許さないでもいい。
私も機会があればM先生にどうしてあんな手段を選んだのかを問いたいし、その権利はあると思う。
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