見出し画像

キャリアコンサルタント試験を終えて

しばらくぶりの記事です。
前回4月7日にキャリコン養成講座修了の記事を書いて以来です。
(2024.7.23加筆修正しました)

「第26回国家資格キャリアコンサルタント」試験日程を全て終えて約一週間。全日程を終わったところでキャリアコンサルタントの受験までのことを振り返ってみました。
細かいことは省いたつもりですが、結局長文になってしまいました・・・

◆資格取得への思い(2023年秋)

思えば、本来なら昨年の夏から秋あたりにどこかに転職するつもりだったが、なかなか思うような会社、職業に出会えず踏みとどまっていた。
年齢からして選択肢は狭まっているが仕事が無いわけではない。
しかし、数多く転職をしてきたにもかかわらず、資格や手に職の無い僕は簡単な仕事しか選べなくなってきていたのは事実。
消去法で選ぶことに仕方がないと思う反面、もう少しどうにかならないものかと思っていた。

過去に資格取得を勧められたことはあったが興味の湧くものがほんとうに無く資格を取るということに関心を無くしていたが、昨年改めて「資格」について調べてみたがそんな中「キャリアコンサルタント」という聞いたことのない資格があることを本屋で見つけた。
内容を確認すると、キャリアや仕事に関することでありながら心理学的なことや哲学っぽいことなども含まれている。うーん、「この部分は面白そうだ」と興味を持った僕はもっとと調べてみた。

もともと人の心、心理、精神などについての興味はあり、過去に心理学の資格ってどんなものなんだろう。何が必要なのだろうかと調べたこともあったがあまりにハードルが高くて諦めた記憶がある・・。
また、キャリアというテーマでありながらそこには「生き方」というテーマがあり、哲学や宗教(主に仏教)のに興味がある僕にとっては探求することについては似ている面もあり、面白いのではないかというあまりに単純な動機だった。

しかし、コンサルタント、カウンセラーというのは人の支援をすること。
そもそもそのようなこと、業務に関心を持ったことはなく、どちらかというと一人でコツコツ作業をするほうが好きなほう。
ただ、自分の将来のことを考えながらも鬱屈、悶々とどこか行き詰ったような空気があり、打開したい思いもあった。

この資格を取ることで「何か開けるなら」という希望。この資格が向いているのかどうかやってみないとわからないという不安。
しかし何事もやってみなければ、取り組んでみないとわからない。ダメなら止めればいい。そんなダメ元の精神で挑戦してみようと思った。

◆養成講座(2023年12月~2024年4月)

養成講座については過去に記事にしたので省略します。
オンラインで約2カ月、応用実習(実技)講座(リアル)を約2カ月、補足の動画での講習を受講。

◆試験対策準備(2024年4月~7月上旬)

僕の通っていた養成講座(リカレント)以外でも同じようだが、養成講座が終わってから試験までの期間が一番大変な時期。
自分で勉強やロープレ練習のスケジュールを考え、自分でレベルを上げなければいけない。

『学科』に関しては労務、法律、メンタルなど基礎知識は無いし、これまで養成講座で習ってはいるが、残念ながらさっぱり頭に入っていないので真面目に考えるとちょっと怖い(汗)(どこからやり直せばいいのか?)

『ロープレ(面接)』に関しても授業では何度もやったが試験合格レベルにはとうてい達していないということもわかっていたし、対人支援の仕事をやっている訳でもないし、やったことも無い。せいぜい接客、営業ぐらいだろうか。カウンターで話を聴く仕事といえばクレジットカードの勧誘の仕事ぐらい?(笑)

『論述』は授業ではほとんどやっておらず、どれほど難しいのかどのように難しいのかもわからないのでこれから取り掛からなければならない。

トータル的にみて、学科も実技も相当に頑張らないと合格ラインに達しないと感じていた。できることなら一発合格で給付金をゲットしたいところ・・・
僕は3月末ぐらいから情報収集し、計画を練っていた。

ではどのように取り組んだか。

◆試験対策(面接ロープレ)

【面接(ロープレ)】
練習するのには、ロープレを行わなければならず、試験前に短期間でレベルを上げるのは難しいだろうと思い、レベルを上げるためには早めに取り掛かりコツコツ積み上げる必要があるだろうと思った。
個人差があるだろうけど対人支援の仕事をやってければ20回~30回ぐらい練習が必要との話もあり、「そんなに!?」と思ったが、やれるだけやってみようと思った。そして養成講座後にすぐにとりかかり、せめて一週間に一回は練習をするつもりでスタート。

本来なら対面(リアル)でロープレをするのが理想だけど、人と会うのには場所の問題、時間の問題などがあり何度も行うには難しいのが現実。(計画したり打ち合わせしたりするのも時間がかかる)
幸いにも今の世の中、ネット(Zoom)で無料ロープレ会を開催されているものが多くあり様々なところに参加し、数を重ねていくことに。
養成講座のクラスメイトとのZoomでのロープレも数回行ったが、実際には招集をかけても集まりが悪いので次第を行わなくなってしまった。(人気が無いだけ?)
ただ、試験までに一度は対面での練習はしたいと思っていたところ、6月に一度対面でのロープレ会に声をかけていただいたのでリアルのロープレを行うことはできたのは良かったかな。

未熟な僕はさまざまな課題があった。
CL(クライエント)の話した情報が頭に入らない、途中で思考が止まってしまう、冷静に考えれない、何を質問したらよいかわからないなど、展開がどうとかいうレベル以前の問題でこれはいつになったらまともにできるようになるのか心配だった・・・。
ロープレは数をこなすだけではダメという、ある講師の意見もあったが面接やロープレに慣れていない場合は場数を踏むということは必要なのではないかと思った。
ようやく頭の整理ができるようになってきたのはたぶん6月に入ってからぐらい。6月といえば試験まで約一ヶ月。そろそろ形になってきてほしいところだけどそれでもまだ忘れたり、思考が止まることはあったが次第に減少してきて、徐々に展開やどこを直していけば良いかという自身の課題を行うこともできるようになってきた。
解決すだと感じた。

試験対策を始めたとき、ロープレの上達のために何が必要なことは振り返ること。反省すること。ではどうするか?
ロープレを行うだけではなく「逐語記録」を作成し、「逐語検討」しないと上達しないと考え、どこが悪かったのか、どう質問すれば良かったのかなどと改善点を考えることに重点を置いた。
逐語検討を行い課題を見つけ、そしてまた挑戦する。このサイクルを重視した。

あと、問題になるのは自分のレベルである。
ロープレ会ではフィードバックを受けることはあるが実際のところ自分のレベルは合格ラインに達しているのかどうかわからない。
信用のおける人からのフィードバックがあってこそ自分のことがわかる気がしたので、ネット上の「有料サポート」も利用して自分のレベルを確認することができた。

最終的には試験前の段階で指導していたただいた方(2名)から「ギリギリなのではないか」という言葉をいただき少し安心感はあったものの、「合格も無理ではないが、油断できない」という緊張感をもって試験をむかえることとなった。

☆最終的に試験対策中のロープレ合計回数は31回。

◆試験対策(論述)

論述試験は試験団体によって内容が大きく違う。
「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の二つから選択することになるが、僕はJCDAを選んだ。

JCDAの論述は事例(逐語録)の文字数が多いことと、解答用紙の記入する文字数が多いため、時間との闘いとよく言われる。
(内容について思うことはあるがここでは省略)

実際に何問か解いていくと、制限時間が50分のところ、80分とか90分とか平気で時間を要していた。それよりもどう解答を書けば良いのかさっぱりわからず頭を抱えた。養成講座で解き方の解説、解答事例があり参考にはするものの考え方が難しくなかなか身に付かなかった。
そして5月頃に何かヒントを得ようと思いネットにある論述講座を受けたら考え方、書き方がシンプルでこんな解答でも良いのかと驚き、やり方が定まってきた。

そこから得たパターンを自己流にアレンジしながら過去問を時間を計りながらひたすら解いて、解き方と時間の感覚を身に付けていった。6月中旬ぐらいからは時間も50分で解けるようになってきた。
また、論述に関しても正解がないために自分のレベル感がわからない。(クラスメイトや他の受験生もけっこう悩みどころ)
僕は論述でも有料添削サポートを利用して果たしてこの書き方で良いのか、自分のレベルを確認することにした。
試験前にはSNSで、JCDAの特徴を活かした書き方のアドバイスもいただき精度はあがっていたと思う。

☆最終的に論述の過去問を解いた回数は30回、養成講座の練習問題4回。

◆試験対策(学科)

一番出遅れたのが学科だった。ロープレと論述に必死になっていて学科は5月中旬くらいから取り掛かったが、過去問を解いても初見だと合格点に達しない状態だった。
養成講座ではWEBやスマホで使用できる一問一答問題が用意されていたが、他には自分で取り組むしかなかった。
勉強方法に関してはこちらの「みんなで合格」サイトを参考にした。

基本は過去問を解く→正誤確認(答え合わせ)→正解も誤りも理由を確認。そして選択したもの以外もどういうものなのか確認する。
その他は「みんなで合格」のテキスト&問題集で勉強。

6月上旬に行われた養成講座の模擬試験が開催されたが散々な結果だったため、模擬試験以後は気持ちを入れ替えた(ようやく!)
重要項目、出題の可能性が高い項目をピックアップして整理し、試験前2週間ぐらいはひたすらにインプット!過去問は2級技能士の問題も併せて解いていった。
過去問は回数を重ねれば(問題を覚えていることもあり)合格点は取れるものの、まだ理解していないところが多く、不安もあったがとりあえず時間のある限り頑張ったのでやりきった感はあった・・・
それにしても出題範囲が広すぎて大変だった。

☆最終的に解いた過去問は14回(国キャリ2~3巡、2級1~2巡、みん合総仕上げ問題1~2巡)

◆試験

以上のような試験対策を行い、学科、論述、面接の試験まで辿りつくことができた。

学科は難問が多く感じ、合格ラインは厳しいと思っている(まだ未採点)。論述は特別最近の傾向からの変更点はなく、過去問を何度も解いている人なら割と考えやすい内容だったのではないかと思う。
過去問をたくさん解いた経験を活かし、全力でとりかかりなんとか時間内に書ききり、やりきった感で終えた。

最後の面接(ロープレ)はあれだけ練習したにもかかわらず、前日になって自分の考えている口頭試問の内容に不安を感じ、前日夜と当日朝と考え直し、話す練習もギリギリまで行った。

面接試験では緊張もしたがそれより上手くできるかどうかと不安のほうが強かったように思う。本来はクライエントのことを考えてやらなければならないのでここはマインドがよろしくなかったか・・。
実際の試験では展開はいつもの自分のペースでできていたものの、やりたいこと(経験の再現、経験代謝)が思うようにできず、またクライエントの内省もいまいち深まらず、15分終了という結果でなんとも消化不良の面接だった。
終わったあと、「悔しい」感情が溢れた。
口頭試問での「できなかったこと」で(詳しく覚えていないが)、思いの丈を話せるだけ話した。泣きそうな思いだった。(ほんとに)
悔しいけどやれることは全てやったと後悔は無い。そんな感じで試験は終わった。

◆試験を終えて

目標に向けて計画を立て、時間があればひたすらに勉強や練習に時間を費やす生活の3ヶ月だった。こんな勉強はいままでの人生でしたことがない経験だった。

ロープレ会で出会う人、SNSで出会う人、養成講座のクラスメイト等様々な同じ努力をされている受験生と思いを共有する貴重な体験をできたのは嬉しい経験だった。
みんな仕事や家庭のことがある忙しいなか頑張っている。それを励みにまた自分も頑張るという勉強期間だった。

一方でダメ元で始めたこの資格の勉強。終わった今でもこの業務(キャリアコンサルタント)が自分にできるのか疑問に思っている。
勉強が終わった今だから改めて思うこと、感じることは多々あるが、まずは試験の合格発表(8月下旬)までゆっくりと待ちたい。


・おまけ
試験など大人になってほとんどやってなかった僕は「学科・論述試験」、「面接試験」ともに終わったら気が抜けるような感覚とともに何かこみ上げてくるものがあった。
どちらの試験でも帰宅途中にこの曲を聴いて胸がいっぱいになった。

・・・けれど空は青

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?