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「ただいま神様当番」(青山美智子)を読んで
青山美智子さんの本はどれを読んでも物語の構成が面白く、暖かく、生きるヒントが得られます。また構成がよくできていて完成度の高さも魅力です。
順不同で読んでいるのですが、今回は2020年の作品「ただいま神様当番」。
5人の登場人物による短編集ですが、ある落とし物を拾うことによって普通想像するような姿とは全く違う神様が登場します。普通は神様に願いごとを頼みたいところですが、この神様は逆に人間に「お願いごと、きいて」と言い出します。その願い事こそが登場人物の課題となるのですが・・・
人生を楽しむためにはどうしたらよいか。
自分の兄弟を最高と思えるか。
リア充になるにはどうすればよいか。
美しい言葉とは。心を相手に伝えるということとは。
本当の「偉い人」とはどういうことか。
それぞれの登場人物が抱える問題を神様とともに解決していく暖かい物語たち。
これまで読んだ作品よりもファンタジー色がちょっと強いかなとも思いましたが、やっぱり青山美智子ワールドな作品でした。
今作の装丁のミニチュアも読みながら見ると面白い作品(デザイン)となってますね。
今までに読んだ青山美智子さんの本
・お探し物は図書室まで
・猫のお告げは樹の下で
・木曜日にはココアを
・鎌倉うずまき案内所
・月の立つ林で
・赤と青のエスキース
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