「存在する」ことがつらいこともある

人間は金科玉条を信じ込んで、本来「こうであればいい」が「こうでなくてはならない」に変わりやすい。「存在すること自体が素晴らしい」は、「存在しなければならない」には本当はならない。

そんなことを、難病を抱えている友人とやりとりをして、そっと思った。

「なにもしなくても、なにもできなくても、存在してくれるだけでいいと人は言うけれど」

その一言の先に何をか思う。

「なにかをしてあげたい、注ぎ込みたい、贈りたい」

それができないこともある。

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