空気はごまかせない

22時すぎに那覇空港に到着した。モノレールまでの高架橋に、空港から一歩出た瞬間に南国独特の湿気と、あのむわっとした匂いに包まれた。

ひねくれてるので、いつも「飛行機に乗ったけど実は盛大なドッキリで、寝てる間にセットが変えられてて同じ場所に降り立っただけ」という感覚を持つことがある。

建物を入れ換えて、舞台の上の書き割りのように変えられたとしても、僕はたぶん、わからないだろう。

しかし、空気はごまかせない。

そう、那覇に降り立ったときに感じた。

EMSで大久保寛司さんがおっしゃっていたこと、そのままだ。

人にも空気がある。そして、どんなに書き割りを転換しても、まとっている空気はごまかせない。

EMSでお会いする人たちはみんな、空気が晴れ晴れとして明るかった。この空気をもっと共有していたかった。関わる人がいい気を浴びせてくれるから、こちらも自然にいい気を返したくなってくる。何度目があった人と自然に微笑みあったことだろう!

最終講義のなかで、池田先生は同質性の危険性を指摘されていた。どうしてだか、その論理をあらためて、お伺いしたかったけど、生物学が背景にあるみとしては、まず頷ける。

今後、EMSが権威性をもち、同調圧力が生まれるかどうかは、次の一手が少なからず影響する。一番は、みんながいい雰囲気でできるかどうか。「境界なき区別」を実現できるかどうか。

だから、そんなに焦らなくていい気がしている。自然と生まれてくる瞬間をまってリリースしていいのではないだろうか。

「the more the better」に陥らないためにも、一息つくのも大事だ。

池田先生にお伝えいただいた本質は、「ほどほどに、好きなことを。休みが大事」。

次のEMSは、ピリッとした空気になるか、ホワッとした空気になるか。

空気はごまかせない。

以下オマケ

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