土と石炭 『大地の五億年』より
地球の歴史46億年の間、最初の41億年には土が無かった。
最初の単細胞生物は38億年前に海の中で誕生したと考えられている。その後も生物は海の中で共生によってミトコンドリアや葉緑体などの細胞内器官を発達し、10億年前に多細胞生物が誕生した。
アオミドロの仲間(藻類)から5億年前に陸に上がったのは、コケ植物と地衣類である。地衣類はカビ(菌類)と藻類が共生した生き物だ。コケ植物も地衣類も岩との接触面で有機酸を放出して溶かし、生きるのに必要なリンやカルシウム、カリウムなどを獲得する