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PLATEAU AWARD2023を終えて

PLATEAU Awardと言うコンテストに応募させていただき、ファイナリストに選ばれました。
応募のきっかけから、発表後までの思いをまとめてみました。
応募したクリエイターの感想として温かい目で読んでいただけると幸いです。


PLATEAUとは

PLATEAUは、国土交通省が様々なプレイヤーと連携して推進する、日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクトです。
都市活動のプラットフォームデータとして3D都市モデルを整備し、様々な領域でユースケースを開発しています。
さらに、誰もが自由に都市のデータを引き出せるよう、3D都市モデルをオープンデータとして提供しています。
PLATEAUは、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を進めることで、まちづくりのDXを実現し、オープン・イノベーションを創出していきます。

https://www.mlit.go.jp/plateau/about/

そのPLATEAUのデータを使ったAwardの二回目が開催されましたので、私も応募させて頂きました


きっかけは

最初のPLATEAUイベントへの参加のきっかけ

PLATEAUのハッカソンに最初に参加したのは、2022年の秋でした。
その頃、私はTouchDesignerというソフトを使用して映像のシステムを制作していましたが、コードはほとんど書く事が出来ず、システムエンジニアとはほど遠いものでした。
しかし、いつかはシステム開発もできるようになりたいと考えておりましたし、応募要項に、デザイナーやディレクターでもOKと書かれていたので、ハッカソンに応募してみる事にしました。

ハッカソンで感じた未来

ハッカソンは技術的な部分だけではなく、ビジュアルやアイデアなども評価の一つでしたし、沢山のアドバイザーの方が同席されており気軽に質問もさせていただける環境だったので私も気持ちよく参加させていただきました。

ちょうどハッカソンに参加する前、私は台湾デジタル大臣のオードリー・タンさんが行ったマスクマップというアプリの記事を読んだ時にとても感動しました。

マスクの在庫データをまとめたこのマスクマップをオープンソース化し、1000人ものシビックハッカー(民間のエンジニア)らと共同で完成させたオードリータンさん。コロナ前から、様々なデータをオープンにしており、老若男女に誰もがスムーズにDXに参加できるようにして、民間エンジニアと日頃から交流されていた事で有事の際にトップダウン式では対応できない速度で開発ができたそうです。

PLATEAU自体がオープンデータですし、運営・参加されている皆さんがオープンマインドで、面白い物を作りたいと情熱を傾けています。
そして、主催である国土交通省の内山さんが自身でPLATEAUの説明をされている姿が、オードリー・タンさんのイメージと重なっているように感じ、未来にワクワクしたことを昨日のように覚えています。

今回応募した作品

今回は2作品がファイナリストとして選ばれました。
二つとも、ハッカソンをきっかけに制作した作品で、イベントや交流会などを通じ様々なアドバイスをいただきながら完成した物になります。

①PLATEAU Window

この作品は、初めてハッカソンに参加した際にチームとなった鈴木さんのアイデアと技術力でできたアプリケーションで、不動産価値創造のお手伝いができるものになっています。
PLATEAU WindowはPLATEAUのアクセラ企画にも選ばれており、沢山のアドバイスをいただきながら、サービス開始できるようにブラッシュアップを続けてきました。

②Echo of the PLATEAU
この作品は、2023年のハッカソンで制作した作品になります。
PLATEAUは3Dデータに属性情報という、各建物の情報が入っています。
この属性情報をTouchDesignerでビジュアライズした物になります。

今回は残念ながら2作品とも受賞しませんでしたが、目標に向けて制作できた事自体が我々にとって大きな財産になったと確信しております。

アワードに参加して

今回のアワードに参加して驚いたことが2つありまいた。

①レベルが高い

昨年のアワードを振り返り、今年の作品群の完成度と技術の進化には目を見張るものがありました。その中から、サービスとして市場に出れば確実に人気を博するであろう製品、現存する問題を見事に解決できそうな革新的なアイデア、表現力が際立つ作品、そして心を奪われるほど愛らしいゲームまで、多岐にわたる分野での素晴らしい作品に接し、その全てが言葉を失うほどの驚きを提供してくれました。

会場の様子

②女性が多い

ハッカソンと聞くと男性が多いイメージがありますが、今回のアワードは女性の発表者も多かったです。 多様性と包摂性の観点から、理系分野における性別に基づく先入観を見直す時期に来ているのかもしれません。 新しい時代には、新しい考え方が必要だと感じました。

今後の展望

地図の出現以前は、情報伝達が口伝えや不確かな記録に頼る状況でしたが、地図の利用が始まると、地理的情報の伝達が格段に向上しました。地図が提供する視覚的情報によって、遠隔地の地理や道路網を理解することが可能となり、異文化間の交流や貿易の促進に大きく寄与しました。また、探検や航海の計画がより正確に行えるようになったことで、情報の伝達速度と範囲が飛躍的に拡大しました。この進展は、社会の情報化とグローバル化を加速させる重要な要因となりました。
DX化が進む現代では、PLATEAUの普及によって、地図出現前後の様に、これまでには考えられなかったインパクトの強い技術や文化が生まれ、人々の生活をより豊かにする可能性があると考えます。
また、今回のアワードに参加したことで、開発者の多様性と作品の進化に触れ、時代の大きな変わり目に立っていることを実感しました。私自身、この大きな変化のタイミングで現場で切磋琢磨できることに感謝し、今後もこのコミュニティへの貢献を情熱を持って続けたいと思います。


PLATEAUきっかけに仲良くなった方との打上げ後


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